面接官に好印象を与える転職理由例文・書き方と伝え方

転職したくなる理由別、転職理由の書き方

新しい働き口を探すために履歴書や職務経歴書を作成する際、「転職理由」という項目の書き方に困ったことはありませんか?

転職理由欄は前の職場を辞めるに至った経緯を記入すべき項目ですが、下手な書き方をすると採用に響きそうで怖いと感じる方も多いはずです。転職したという経験は、やはり「前の会社に不満があった」という側面を含んでいますので、どうしてもマイナスのイメージを与えがちです。

書き方を間違えると「この人は同じような理由でウチの会社もすぐ辞めそうだな」と思われてしまいかねません。何度も転職を繰り返した人よりも新卒のほうが就職に有利だと言われているのは、このような考え方が根底にあるためです。

面接官に好印象を与えるような転職理由を書くのはなかなか難しいものですが、書き方を少し工夫すれば「転職理由」を「自己PR」の場として利用することもできます。

日本では転職経験が多い人を「すぐ辞める人」として扱いがちですが、海外では転職経験の多い人を「様々な業種を見てきた経験豊富な人」として優遇することもあるのです。転職経験が多いことを「経験値」として活かすことができれば、日本でも転職経験の多さをを活かした就職活動ができるはずです。

転職理由を書くときのポイントは、どんな理由であれ、ネガティブな表現を控えて極力ポジティブな書き方をすることです。

例えば「中小企業でずっと働いていくのが不安で、もっと大きな企業で働きたかった」という理由で転職を希望する場合、「キャリアアップを目指した」というような言い方をします。

ただ単に「キャリアアップを目指した」と書くだけでは漠然としているため、そのあとに具体的な補足説明を付け加えていくわけです。「前の会社の○○が嫌だった」という書き方をするのではなく、「この会社で○○をしたかった」「この会社の○○に挑戦してみたい」といった、向上心や情熱を感じさせるような書き方を意識します。そうすることで転職理由からネガティブなイメージを消し、自分の良さを売り込む自己PR欄として活用してしまえるのです。

ここからは、転職するに至った経緯別に、9つの転職理由の例文をご紹介していきましょう。現在転職活動中の方は、自分の転職理由に近い例文を探して書き方の参考にしてみてください。

1:転職理由が前の勤務先の将来が不安な場合

前の勤め先の将来が不安になって転職を希望した方は、「キャリアアップ」という表現を使うと良いでしょう。
ただ単に「前の勤務先は将来が不安で…」というような書き方をすると、どうしても職場の陰口を言っているように聞こえてしまいます。辞めたとはいえ、職場の陰口を言っているところを面接官に見せるとマイナスのイメージがついてしまいかねません。

転職理由を書くときは、基本的に前の勤務先への不満などは書かないほうが無難です。それよりも、「今後自分はどのような仕事がしたいのか」「どのような成長を遂げたいか」ということを全面に押し出しましょう。

例えば「前の勤務先よりもさらに大きな企業で働くことでキャリアアップを図った」という構成にすれば、マイナスな表現を最低限に抑えて仕事への情熱を感じさせる文章ができます。前の勤務先に対する漠然とした不安について説明するのではなく、これから働きたい企業にスポットライトを当てた表現を心がけましょう。

例文

私が前に勤務していた○○株式会社は30年以上続く食品加工会社です。昔から地域で親しまれてきた会社ですが、事業は小規模で、製品の出荷は地域の商店などに限られている状況でした。○○株式会社で長年食品加工に携わってきた私は、もっと多くの人に製品を届ける仕事がしたいと考えるようになりました。

そのためには国内外に広く事業を展開している企業で働く必要があると考え、転職を決意いたしました。そんな折、採用情報で目にした「良いものをより多くの人に届けたい」という貴社の経営理念に感銘を受け、この度の採用面接に応募させていただいた次第です。

前職よりも規模の大きな事業のお手伝いをすることで、私にとって大きなキャリアアップに繋がると確信しております。

2:前の勤務先の給与に不満がある場合

転職理由のなかで最も多い理由のひとつが「給与に不満があった」ということではないでしょうか。

しかし同時に、最も直接的な表現を避けるべき転職理由であるともいえます。給料の多い企業で働きたいというのは、社会人として当然の考えです。しかし、そのことを直接話すと「お金のことばかり考えていて会社に貢献する気が無い」と思われてしまいます。日本人には昔から「お金の話」を悪いことのように扱う風潮があるため、ビジネスの場では給与について直接的な言及を避けたほうが無難です。

そのため、給与に関わる転職理由の書き方には細心の注意を払いましょう。給与の低さを転職理由にしたい場合は、「正当な評価を受けたい」というような表現を使います。ハッキリと「給与が低かったため」と書いても気にしないという企業も増えているようですが、昔ながらの風潮が残る企業ではあまり良い評価が受けられません。働きに見合った正当な評価が欲しいと書くことで、直接的な表現を避けつつも給与面の話であると連想させることができます。

例文

前の勤務先は、社長とその親族によって経営している同族経営の企業でした。一般公募から入ってきた社員にも優しくアットホームな雰囲気の職場でしたが、正当な評価制度が整っていない側面があり、能力の有無に関わらず社長の親族だけが出世する傾向にありました。

私は社内でもトップの業績を残していましたが、それでも評価に反映されることがなかったため転職を決意しました。正当な評価を得ることは、業務のひとつひとつにやりがいを感じるために大切な要素だと考えているためです。責任ある仕事に対しては相応の評価を下すという貴社の考え方に、私は魅力を感じました。貴社で私の持つ実力を遺憾無く発揮させて頂ければ幸いです。

3:前の勤務先の残業が多い、休日がない場合

残業が多い、または休日が少ないといった理由で転職を決意する場合の書き方は、そう難しくありません。

「残業が多かった」と直接書いてしまうと前の勤務先への不平不満になってしまうため、「環境を変えたかった」という表現を使いましょう。残業が多い、休日が少ないという理由は、いずれも「自分の時間が取れない」ということです。「自分の時間が取れないことでどのようなデメリットが生じたのか」「転職することでデメリットが解決する見込みがあるのか」という二点を詳しく説明しましょう。

自分の時間が取れないことで生じたデメリットには「目指している資格取得の妨げになった」「子供と顔を合わせる時間が取れなくなった」といった理由が考えられます。「残業のしすぎで疲れた」「寝不足になった」というのも立派な転職理由ではありますが、そうした理由では「仕事に対する情熱が感じられない」という評価を受けかねません。

前の勤務先がよほど勤務環境の悪い職場でない限り、「残業が多いことで○○という目標が達成できなかった」という書き方をしたほうが良い印象を与えられるでしょう。

ここで注意したいのは、絶対に嘘を書いてはいけないということです。本当は取りたい資格があった訳でもないのに「残業が多く資格取得の妨げになった」と書くと、「何の資格ですか?」「何のためにその資格を取得したいのですか?」といった質問の回答につまってしまいます。

仮にその場をしのいで合格したとしても、入社後に「資格は取得できましたか?」と確認され、嘘がバレてしまう可能性もあります。いずれにせよ、印象は良くありません。面接の場だけを取り繕うのではなく入社後も良い環境で働いていくために、嘘の転職理由を語ることだけは避けるべきです。

例文:
前の職場で行われた人員削減により、一日にこなすべき仕事量が倍以上になってしまいました。毎日深夜まで残業していましたがそれでも業務が追いつかず、休日も出勤する形になっていました。上司に業務改善の相談をしても一向に状況が良くならず、効率的に働くためには転職が必要だと考えました。

私は現在、システムエンジニアとしてのキャリアアップのため、オラクルマスターの資格取得を目指しています。前の職場では主にネットワーク関係のシステムを構築していましたが、仕事の幅を広げるために新しい分野に挑戦しています。

しかし、残業や休日出勤で時間を取られ、勉強時間をほとんど取れないのが現状でした。そこで、思い切って環境を変えることで資格取得を効率的に進めたいというのが転職を決断した理由です。仕事と勉強を両立しながら、よりエンジニアとして成長することで貴社のお役に立てると考えています。

4:技術を磨きたい場合

これから採用面接を受ける企業が、前の勤務先と同じ職種である場合や、将来独立を目指している分野である場合は、「技術を磨きたい」という志望動機をそのまま転職理由として使うことができます。前の勤務先では出来なかった業務に携わることで技術を磨きたいという想いをダイレクトに書いていきましょう。「技術を磨きたい」ということは、「スキルアップを目指す」と言い換えることもできます。

スキルアップを転職理由にしたい場合は、「なぜ前の勤務先ではスキルアップできなかったのか」「前の勤務先と新しい勤務先の違いとは」という説明を加えておくとよいでしょう。

特に「なぜ前の勤務先ではスキルアップできなかったのか」という点は、面接でも聞かれる可能性の高い質問です。ここで明確な答えを出せなければ「自分の実力不足を会社のせいにしている」と捉えられても仕方ありません。前の勤務先に対する不平不満にならないように注意しながら、転職するメリットをしっかり考えてみましょう。

例文

私が転職を希望した理由は、デザイナーとしてスキルアップを図るためです。私は○○株式会社で、パッケージデザインなどを中心に担当するグラフィックデザイナーとして5年間勤務していました。アートディレクターとして活躍する先輩のサポートをしながら数十件のデザインに関わる中で、いつかは自分もアートディレクターとしてデザインに携わりたいと考えるようになりました。

そこで、数々の有名デザイナーを輩出したことでも知られる貴社の元で経験を積み、デザイナーとしてのスキルアップにつなげたいと考えました。アートディレクターとして必要なコミュニケーション能力や管理能力を育むためには、より多くのデザイナーが活躍する企業に転職することが成長への近道だと感じております。
前の事務所よりも多くのデザイナーが活躍する貴社のデザイン業務に、ぜひ私を携わらせて下さい。

5:Uターン、Iターンしたい場合

一度は上京したものの、また地元に帰って仕事を探すことを「Uターン転職」といいます。また、都会から田舎に移り住み、そこで仕事を探すことを「Iターン転職」といいます。都会の喧騒から離れて、静かな土地でゆっくりと働きたいと考える人は少なくありません。

UターンやIターンを転職理由にしたい場合は、「○○だから仕事を辞めた」というよりも「○○の土地で働きたいと思った」ということを中心に説明すると良いでしょう。

しかし、そうした土地の企業の方にとって、UターンやIターンでやってくる人は珍しい存在ではありません。ただ「○○は素晴らしい土地だ」ということを情熱的に語っても、「またこのパターンか…」とうんざりされてしまうかもしれません。そこがどれだけ素晴らしい土地なのかは、わざわざ面接で語るまでもなく、地元の人が一番よく知っていることです。

大切なのは「なぜその土地で働きたいと思ったのか」ということです。その土地だからこそ生じるメリットや、その土地だからこそ活かせる自分の特技などを説明しておきます。「田舎でゆっくり働きたいと思った」「都会から離れたかった」など、仕事への情熱が感じられない理由を書くのは控えましょう。

例文(Uターンの場合)

私は高校卒業時まで○○市で育ちましたが、東京の○○大学に入学するため、18歳で上京いたしました。大学卒業後はそのまま東京の○○料理店に就職し、調理担当として修行を積んで参りました。

昨年、結婚したのを機に地元である○○市に戻ってきた私は、地元でもまた料理に携わる仕事がしたいと考えています。転職先を探すなかで、地元の素材を活かした独創的な料理を提供している貴店の存在を知り、その料理の完成度に驚かされました。特に近くの漁港でとれた新鮮な魚介類を使った料理は、他の土地ではなかなか再現できない料理だと思います。

この度は、ぜひ一料理人として貴店の料理に携わりたいと考えて応募させて頂きました。

例文(Iターンの場合)

私は東京の大学を卒業し、前の勤務先である○○宝石店ではジュエリーデザインについて学んできました。いくつかのデザインを担当させて頂くなかで、他人の作品には無い独創的なデザインが出来ないかと日々奮闘しておりました。そんななかで、たまたま読んだ雑誌に掲載されていた貴社のジュエリーデザインに、私は心奪われました。

特に、○○地方の工芸品をモチーフにした指輪には、私のデザイナーとしての価値観をガラリと変えられました。いつかは貴店のジュエリーデザインに携わりたいと夢見ていたさなか、貴店が新しくジュエリーデザイナーを募集していると聞きつけ、矢も盾もたまらず応募してしまった次第です。

ジュエリーデザイナーとして成長したかったことと、私の力を貴店のお役に立てることができればと考えたのが、今回転職を希望した理由です。

6:新しいことにチャレンジしたい場合

新しいことにチャレンジしたい場合は、「スキルチェンジしたい」という書き方が出来ます。「スキルアップ」「キャリアアップ」に比べれば聞きなれない言葉かもしれませんが、スキルチェンジとは前の仕事とは全く違うジャンルの仕事を始めることを言います。

例えば、営業職だった人がエンジニアになったり、大工職だった人が料理人になったりするのがスキルチェンジです。自分にとって全く未知の世界に飛び込みたいという姿勢は面接官にも好印象を与えやすいため、転職理由にスキルチェンジを選ぶのは悪くありません。

ただ、なぜわざわざ違う職種に鞍替えしたいのかという理由については、書き方に注意する必要があるでしょう。スキルチェンジを目指す人の中には、きっと「前の仕事に飽きたから」「あまりやりがいを感じなかったから」という理由の方もいることでしょう。

しかし、そのような理由を転職理由に書いてしまうと「飽きっぽい人なんだな」という印象を与えかねません。そこでスキルチェンジしたい理由には「○○を別の視点から見てみたかった」「○○の知識を役立てることができると思った」など、ポジティブな理由を書くようにしましょう。新しいことにチャレンジしたいという姿勢は、理由の説明さえしっかりできれば、チャレンジ精神を評価される可能性も高いはずです。

例文

私が転職を志したのは、これまでとは全く違う分野の職業にチャレンジしたいと考えたからです。以前は○○ホテルのフロントクラークとして勤務していました。予約対応から案内業務まで、多くの業務を担当させて頂きましたが、業務のほとんどはホテルの建物内で完結するものでした。日本各地からお越しいただくお客様の接客をするうち、外回りのお仕事にも興味を持つようになりました。

今回営業職を希望したのは、ホテルの中に留まらず、より多くの方々とお話する機会を得たいと考えたためです。様々な企業を来訪し、見聞を深めることで人間的に成長したいというのが転職理由のひとつです。

また、私は10年以上フロントクラークとしての経験を積んだため、海外のお客様と英語で会話することが出来るようになりました。営業の仕事においても、英語力が役立つことがあると考えています。

7:前の勤務先での人間関係の場合

前の職場を辞めた理由が人間関係の悪化によるものだった場合、あまり正直に転職理由を書きすぎるとコミュニケーション能力の低さを疑われる可能性があります。そのため、人間関係の悪化による転職理由は書き方に細心の注意を払う必要があります。「上司と喧嘩した」「同僚に無視されていた」などの理由を書くと採用に響く可能性が高くなります。仮に相手が悪かったのだとしても、転職先の面接官はその事実を知りませんので、本人のコミュニケーション能力の欠如を疑うしかないからです。

だからといって、「私は悪くないのに○○をされた」と、トラブルの理由を逐一報告するのはNGです。それこそ、面倒くさい人間だと思われて不採用の確率を上げるだけです。

人間関係が悪化して転職することになった場合は、「社員同士の連携が取れなくなった」という書き方をします。もしくは「仕事に関する考え方の相違により、業務が円滑に進まなくなった」というように、単にどちらが悪いかということではなく、業務に支障が出たという部分をピックアップして文章を構成しましょう。実際の面接で、業務が円滑に進まなくなった原因について尋ねられた場合も「上司のせいで~」というような説明をしてはいけません。

あくまで「考え方の相違により」というように、悪者を作らないような説明を心がけましょう。

例文

私は、仕事において最も大切な要素は「チームワーク」だと考えています。
しかし前の勤務先では従業員それぞれが業務に対して独自のこだわりをもっており、なかなか従業員同士の連携が取れない状況が続いていました。チームワークは互いの考え方を認めあってこそ成り立つと考えていた私は、いくつかの改善案を出すなどして従業員同士の連携を強めようと考えましたが、なかなか上手くいきませんでした。

前の勤務地の社長は、従業員同士のこだわりがぶつかり合うことを切磋琢磨であると捉えていたため、協力を得ることも出来ませんでした。そこで今回、思い切って転職を決意いたしました。

従業員同士のつながりを大切にしている貴社の社風に惹かれ、ここならチームワークを大切にした素晴らしい仕事が出来ると考えております。

8:前の勤務先をリストラされた場合

リストラによる転職の場合は、ネガティブな表現になってしまわないよう注意しましょう。
これまでの経験を活かすことができれば、リストラされたからといって消極的になる必要はありません。「リストラされたから仕方なく新しい働き口を探している」というようなニュアンスにならないよう、自信をもって転職理由を書き込みましょう。

こうした場合は、リストラという直接的な単語を使わない方法がおすすめです。リストラという言葉自体にネガティブなイメージがあるため、「業務縮小に伴い、会社都合で退職しました」といった書き方に変えるだけでもかなり印象が違います。

また、「長年同じ業種で働いてきたが、新しいことにチャレンジするチャンスだと考えている」といった具合に前向きな考え方を示すことで、仕事への意欲を表すことができます。長い期間同じ会社で働いた経験を持つ方なら、その経験を武器として使うことができます。自分の経験をどのように活かしていきたいかという一文を添えても良いかもしれません。

例文

私は旅行代理店の営業職で10年間勤務してきました。
しかし昨年、複数の競合他社の参入により業績が低迷し、営業部門の業務縮小が決定したため会社都合で退職することになりました。長年携わってきた仕事でしたが、この機会を新しい職種へのスキルチェンジのチャンスだと考えています。前の勤務先で私が担当していたのは、主に海外旅行に関する旅行プランの提案でした。

英会話には自信があるため貴社の海外業務にのお役に立てればと思い、入社を志望させて頂きました。

9:前の勤務先が倒産した場合

前の勤務先が倒産してしまった場合は、直接「前の会社が倒産したため」という理由を書いてしまっても構いません。逆に、前の会社が倒産したことを隠しておくと悪印象をもたれる可能性すらあるためです。
会社の倒産に大きく関わった人物でもない限り、倒産した会社にいたこと自体がマイナス評価に繋がる可能性は低いと考えられます。ただ、自分の力だけではどうしようもなかったと伝えるためにも、倒産した理由については詳しく書いておいたほうがよいでしょう。

前の会社が倒産したという理由を直接書くのに抵抗がある方は、「会社都合により退社」という書き方をすることができます。倒産したこと自体を隠しておくことはできないため会社都合の内容を記載しておく必要はありますが、「倒産」と直接的な単語を使うよりも柔らかい印象になります。

しかし、長々と倒産した理由ばかりを書き続けるのも問題です。前の会社が倒産した理由は概要に留めて、応募先企業を選んだ理由や自己PRを厚めに書くと全体の印象が明るくなります。「前の会社が倒産したから仕方なく…」というネガティブな文面にならないよう注意しながら、前向きな転職理由を作成しましょう。

例文

私が以前勤めていた○○株式会社は、競合他社の参入をきっかけに業績が低迷し、○月をもって倒産する運びとなりました。○○社では主に接客業務を担当していたため、お客様と直接関わる部署での勤務を希望いたします。

私はお客様により良いサービスを届けるため接客サービスマナー検定などの資格を取得しており、接客業務では即戦力として貢献することができると自負しております。会社都合により退職する運びとなったことは、新しい経験を積むためのチャンスだと考えております。

心機一転、貴社の接客業務に携わらせて頂ければ幸いです。

転職理由を書く時に控えた方がいい表現

履歴書や職務経歴書に転職理由を書くときには、前の勤務先の悪口になるような表現は控えなくてはなりません。

仮に、前の勤め先が残業だらけで勤務環境が悪かったり、上司のパワハラが酷かったというような場合でも、直接の悪口にあたるような書き方はやめましょう。こうした下手をすると悪口になりかねない表現は、「仕事が忙しく自分の時間が取れなかった」「上司との連携が取れなかった」などの表現に変えます。

悪口にあたるような表現を控えたほうが良い理由は、単に面接の合格率を上げるためです。前の勤務先で労働環境が悪かったという方は、ついつい愚痴りたくなる気持ちも分かりますが、その怒りを履歴書や職務経歴書にしたためても仕方ありません。

悪口を転職理由にしてしまえば、面接官に「この人は会社の文句ばかり言う人だ」という印象を与えます。そうなればどれだけ優秀な人でも採用される確率は下がってしまうでしょう。

また、嘘や誇大表現にあたることは絶対に書いてはいけません。後で確認されたときに嘘だとバレれば、内定取り消しという事態も十分にありえます。

採用側は転職理由のどこを見ているのか

企業がわざわざ転職理由を確認するのは、その人の仕事に対する姿勢を確認するためです。

せっかく採用面接を行っても、「前の仕事に飽きたから」というような軽い理由で転職を繰り返してきた人を雇うと企業に損害が生じます。採用側は転職そのものを悪いことだと考えているわけではなく、採用面接に応募してきた人の転職理由が「納得できるものかどうか」を確認しているのです。「キャリアアップのため」「スキルチェンジのため」などの向上心を感じられる理由であれば、少なくとも採用してすぐに辞める可能性は低いので合格率が高くなります。

しかし逆に、「人間関係のトラブル」「大きな失敗をしてクビになった」などの理由でやってきた人は、企業に何らかの不利益をもたらす可能性があるため採用されにくくなります。採用側は、本当にやる気のある人間かどうかを転職理由から判断しているのです。

また、仮に採用したとして、前の勤務先と同じ理由で辞められてしまう可能性がどれくらいかという点にも注目しています。「他の仕事をしてみたくなった」というような書き方では、「うちの会社も同じような理由ですぐ辞めそうだな」と思われかねません。

転職理由は、自分が企業に損害を与えるような人間ではないと証明するために役立つのです。そのため、本気で転職を希望している方は履歴書や職務経歴書の転職理由欄をしっかりと書き込む必要があります。いかに転職して企業の役に立とうという気持ちが強くとも、

転職理由に納得してもらえなければ、なかなか採用されなくなってしまうのです。転職を決めたら、企業に良い印象を与えられるようなポジティブな転職理由を考えましょう。

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