転職面接でするべき逆質問・してはいけない逆質問

面接を受けると、ほとんどの場合、「最後に質問はありますか?」という質問をされると思います。皆さんは、そんなんときどんな質問をしますか?

あらかじめ準備した質問をする人、その場で思いついたことを質問する人、様々だと思います。この質問に対しても面接対策の1つとして捉え、対策を練る必要があります。最後の最後で好印象を獲得することも、マイナスなイメージを持たれてしまうこともある大切なことなのです。

転職一次面接の逆質問例

逆質問例1:「入社後の1日の仕事の流れを教えてください」

入社後をしっかりとイメージしようとしている姿勢を買われる逆質問で。ITエンジニアの仕事はどこも同じだろうと想定していても、実は会社によって仕事の仕方が違うことがあります。想定した仕事と違った、こんなはずじゃなかったというミスマッチを防ぐことにもつながります。

また、一次面接をする人は、最終決定者ではないことが多いので、現場に関することを質問すると、面接官も答えやすいです。難しい質問、相手が話しづらい質問などはマイナスなイメージを与えてしまいます。タイミングとしては一次面接の時がベストです。

この質問をすることで、単に会社をイメージや印象で選んでいないこともアピールできます。1日の仕事の流れを聞きたいと思ってもらうことは、入社後に自分がどう動けばいいかを正しく理解しようと思っている、今の会社のやり方を理解し受け入れる姿勢があるという印象を与えることになります。転職の面接では、そういった転職先のやり方を受け入れるという姿勢も求められるのです。

逆質問例2:「仕事で常に心がけていることはなんですか?」

現場の社員向けの逆質問になります。エンジニアとして同業に転職するとしても、企業の文化や決まりは多種多様です。

例えば、前職は10時から出勤し、残業することが当たり前という職場だったとします。転職先は7時から出勤し、午後の4時には帰宅し、残業がない職場だったとします。このエンジニアは夜型の生活をしていたので、自分のライフスタイルと合わずにすぐに転職してしまう可能性があります。

就業時間は労働条件を見ればわかりますが、残業が当たり前と思っている人と残業をしないために効率的に働くという考え方は全く異なります。就業条件以外に、その会社で働くうえで注意することを聞き出せれば、自分にとってもメリットになります。

また、面接官に対しても、入社をイメージしている、仕事に前向きだという印象を与えられます。仕事で常に心がけていることを聞くということは、仕事に対するプライドを聞きたいということです。大げさにいうと働く哲学、働くことに対する考え方です。

こうしたことを聞くということは、面接を受ける人が、その考え方を大切にしているという印象を与えます。ただ、決められたことを決められた時間に、もくもくとやるだけという人には、なかなかし難いことです。自主性や働くモチベーション、仕事に対する前向きさがアピールでき、面接官には好印象を与える結果を産むでしょう。

さらに、面接官の仕事観も知ることができるので、一緒に働ける人か?という逆面接のようなこともできます。大切な転職先を決めるうえで、大切な要素にもなります。

逆質問例3:「どんなときに、仕事にやりがいを感じますか?」

現場社員向けの逆質問です。その仕事をすることで得られる「やりがい」が、自分にとっても「やりがい」であれば最高です。

しかし、転職先のエンジニアは自分がお客さんが増えることを「やりがい」と感じ、面接を受けるエンジニア、1社のお客さんと長く付き合えることを「やりがい」と感じるとします。どちらもお客さん目線となっていますが、増やすことと、長続きしてもらうことでは、行動に違いが発生します。

増やすためには、1社に対する対応を効率化する動きを、長続きをしてもらうためには、1社に対してより細かなフォローをして、効率化とは反対の行動をすることもあります。この違いは、転職先の企業で長く働くには、とても大きな障害になります。仮に経営陣はそうでないと思っていたとしても、働くのは現場です。現場社員に聞くことがよりリアルな状況を把握できるのです。

面接官からみると、面接を受ける人が求めていることが、お金や休みではなく、「やりがい」に向いていると感じられる逆質問です。それは、仕事に対して真摯に向き合う姿勢、仕事を楽しめる考え方を持っていると認識してもらえるということです。その考え方は企業にとっても欲しいと思われる考え方です。面接が有利に進むことは想像に難くありません。

逆質問例4(SEの場合):「仕事で困難にぶつかったときどのように解決されましたか?」

仕事をしていると、こんなにぶつかることはたくさんあります。特にエンジニアであれば、技術的な点も含め、多くの課題解決を経験します。その際に、自力で何とかしなければならない会社であるか、周りが助けてくれるかはとても重要なことです。誰かに頼りっきりではいけませんが、やはり組織である以上助け合える環境が欲しいところです。それを見極める時にとても役立つ逆質問です。

また、業種がら、日々問題解決をしているので、困難にぶつかったときの対応方法は、そのまま仕事の仕方に直結します。面接官も困難を解決することを聞かれることで、困難から逃げない人なんだなという印象を持てます。相手への好印象、自分の転職基準を収集するというメリットがあるのです。

転職二次面接の逆質問例

逆質問例1:「新製品・新サービスと既存のもののレベルアップとではどちらを優先していますか?」

企業が顧客への提供価値を高める方法としては大きく分けて2つあります。1つ目は、新商品の開発に力を入れ、常に新しいもので価値を増やそうという戦略です。これは、新しい技術の開発や新規事業の立ち上げなどに力を入れることが頻繁に行われています。

もう1つは、1つの独自サービス(既存サービス)に経営資源を投下し、そのサービスをレベルアップし続けることで価値を増やすという戦略です。根幹となる独自の技術は1つですが、その技術を利用した商品開発や、技術自体をよりブラッシュアップすることに力を注ぎます。

ソニーの「小型化」はこれにあたります。携帯電話の小型化、音楽機材の小型化(ウォークマン)などです。その方針によっても社内の仕事や仕事の方向性が変わるので、転職の際の判断基準になる逆質問です。

また、面接でこの逆質問をすることで、面接官は会社の戦略にも興味を示す求職者だという印象になり、いわゆる「デキる」社員になってくれるという期待を持ってくれます。企業は、その人に求められた仕事を単にこなすだけではなく、それを行う背景や目的まで理解してもらいたいと考えています。

つまり、会社の戦略にかかわる部分の質問は、面接官が好印象を持つきっかけになるのです。このような会社の戦略を考えていることを感じさせる質問としては、他にも、「担当や現場から改善や提案が出た際に、それを共有、取り組みをさせて頂くことは可能ですか?」「お客様からの改善要望はどのような内容が多いですか?」なども有効的です。

逆質問例2:「研修やスキルアップなどの機会は、どのようなものがありますか。」

企業は人材に投資するという考え方は一般的ですが、どのように投資をするかは様々です。いい人を採用することに投資をする企業は、人材紹介会社に膨大な資金を払うことを投資したり、採用広告に投資をしたりする。対照的に、入社した後に教育し、目指す人材となるように育てることに投資をする企業もある。この企業は、研修やスキルアップの仕組み、教育プログラムなどを用意しています。

この逆質問をすることで、面接官に、成長意欲をアピールすることが出来ます。企業の力は、そこで働く社員の個々人が成長し、全体が底上げされることで育まれます。つまり、企業は社員の成長を望んでいます。成長意欲がないとか、成長することが面倒だと思う人は、採用したくはないのです。成長意欲をアピールすることは、好印象を与えることが出来るのです。

研修内容やスキルアップの仕組みの内容によっては、自身のメリットにもつながります。日進月歩のIT業界において、常に新しい知識やスキルをインストールすることは、自己投資としてもかなり効果が高いものです。働く際に、給与以外に得られる価値として、スキルアップがあげられます。

自己成長、自己投資を前面に応援してくれる会社は、給与以外の価値を働く人に与えてくれることにもなります。そういった同じ働くでも得られる価値が高いほうがいいですよね。そんな企業を探し出すためにも活用できる逆質問です。

逆質問例3:「社員の意識向上や組織開発のために取り組まれていることはありますか?」

ブラック企業という言葉が、世間に広がっている昨今、企業は残業を削減したり、働きやすさを研究したりとホワイト企業になるための様々な試みをしています。もちろん、IT業界やエンジニアに関してもそういった取り組みをしている企業が増えてきています。しかし、どうしても仕事の性質上、残業が多くなったりすることが否めない点もあります。それでも、ノー残業デーをつくるとか、社員が一致団結するような仕組みをつくるなどの試みをしている企業は増えてきています。

社員の意識向上のための方法は様々です。ランチを上司と一緒にするといった試みや、プレミアムフライデーの活用、共通の価値観を設定する、クレドをつくるなどです。どんな試みをされているか、また、それに賛同できるか、それにどのように自分は貢献できるかといったことを考えながら聞いていくと、転職のミスマッチを防止できます。

もちろん、面接官に関してもこの逆質問をされることで、単に仕事をしていればいいという考えではなく、会社の組織や雰囲気づくりについてまで意識がまわる人材であるというアピールができるメリットがあります。

さらに、組織開発に関してですが、1人で働くことがない以上、どんな企業で働くとしても、組織というものが関係してきます。そこで組織についての質問が有効です。古くからある日本らしい縦割りの組織。もちろん現在もその縦割りの組織で会社を運営している企業が多いですが、ホラクラシーという縦割り組織を壊し、フラットな組織構造をとる企業も出てきています。

縦割りがいいか、ホラクラシーがいいかはその人やその会社、事業の内容によって変わりますが、縦割りは縦割りの特徴がフラットな組織はフラットな組織なりの特徴があります。そのため、もし自身にあわない組織構造であればミスマッチとなってしまいます。

また、組織開発について聞くことで、今後の組織はどうなるのか、についても確認できます。自身にあった組織であるか、今後さらに自身にあった組織になっていくのか、確認できる逆質問です。是非活用してみて下さい。

逆質問例4(seの場合):「御社の2,3年目のSEの方で最も優れた方はどんな方でしょうか?」

活躍している人になりたいということは誰しも思うことだと思います。しかし、どんな人が活躍しているのか、どうなれば活躍できるのかを深く考えそこに向かって活動するひとは、少数です。

逆に言うと、そういうことが出来る人は企業も求めているのです。そこで、そんなことをアピールできる逆質問が、実際に活躍されている人がどんな人かを聞くことです。それによって、面接官に活躍する気があることを暗にいアピールすることが出来ます。

また、自身にとってもどうなれば評価されるのか、どんあ優秀な社員がいるのかなど、入ってみなければわからないことを聞き出せる質問でもあります。是非、転職先を決定する際にも、自身のキャリアプランを検討する情報収集としても活用できる逆質問を活用してみて下さい。

転職面接の社長・役員面接の逆質問例

逆質問例1:「今後、御社が力を入れていく事業について、差し支えのない範囲に伺うことは可能でしょうか?」

企業には経営理念や経営ビジョンというものがあります。経営理念は、企業が存続し続ける限り、常に追い求めるものです。これは、社長が変わっても変わることのない会社の信念にも近いものです。

そして、経営ビジョンは、その理念に近づくために、具体的な年号をいれて、いつまでに何をするかという途中のゴールを定めたものをいいます。ビジョンとは目に見えるように描写するという意味合いが入っています。

つまり、経営ビジョンとは、いつの時点でどのようになっているのかを誰もが目に見えるように描写したものと言えます。このビジョンには、いろいろな要素がありますが、その中の1つにどんな事業をどれくらいやっているかという規模があります。これには、人数や売り上げなども含まれます。

例えば、エンジニアが活躍する事業を根幹としている会社に転職したとします。しかしこの企業は、エンジニアが必要な事業よりもその他の事業に経営資源を注力する方針だとしたらどうでしょうか。別に主力事業に身を置きたいわけではない、事業のメイン・サブは関係ないと考える人もいるかもしれません。もちろんその通りだと思います。

しかし、もし現状維持ならいいですが、縮小する方針だとしたらどうでしょうか。事業縮小に伴い、配属先の変更ならまだしも、最悪の場合リストラの可能性もあります。また、配属先が変更になり、エンジニアの経験や知識、スキルを活かせる配属先であればいいですが、全く違う畑の場合、これまでのキャリアは水の泡になってしまいます。最悪、また転職しなければならないなんてこともあります。

このように、事業に対する方針はとても重要なのです。面接官に対しては、事業戦略に興味があるという好印象を与えるので、おすすめな質問ではありす。しかし、むしろ転職するうえで聞きたい質問ともいえる逆質問です。是非活用してください。

逆質問例2:「ベンチマークとしている企業はありますか?」

どの会社が競合であり、どんな会社を目指しているかが分かる逆質問です。一般的に現在の積み重ねを好む日本人は、未来にどうなっていたい。だから今これをやろうという逆算の考え方が苦手という人が多い傾向にあるといいます。

そんななか、会社経営では、この未来志向がかなり重要になってきます。経済の状況が先行き不透明な時代になり、労働人口も消費人口も減少傾向にある昨今、さらにこの未来志向とそのための戦略がキモとなってきています。

そこで、企業は人を採用する際に、戦略的な考え方の持ち主、未来志向を持っている人を手厚く歓迎するようになってきました。つまり、面接官に戦略的であること、未来志向を持っているということをアピールできれば、好印象を与え、転職を有利にもっていけるのです。

その際の質問が、ベンチマークしている企業を聞くことにあります。ベンチマークとは、業界により使い方が異なります。IT業界では指標や基準という認しいが高いと思います。企業のベンチアークとは、いいものをまねる、敵を見定め戦略に活かすといった使われ方をします。

将来ベンチマーク先のような会社になろう、それを超えよう、そのために何をしようと考えるためには、そもそもベンチマークしている企業はどこなのかを知る必要があります。ベンチマークしている企業が分かれば、よりその企業が将来どうなりたいと考えているのかが分かります。自身の転職先としてあっているかも含めて活用できる逆質問です。

逆質問例3:「経営方針について教えてください」

経営理念や経営ビジョン、経営方針はどの会社にも存在します。経営理念や経営ビジョンは、会社の方向性や具体的なアクションプランが示されているものなので、何をどうやるか、を理解することが出来ます。

しかし、やることは分かったとしても、どういった方針かが分からないと、正しく理解しきったとは言えません。例えば、仕事が重なって優先順位をつけるときに、顧客満足のためには利益を圧迫してもいいのか、利益が大切なのかという判断も経営方針によって変わります。また、社長は顧客満足を追求するのか、社員満足を追求するのか、どちらを優先しているのか、といったことも経営方針によって変わります。

この経営方針を理解することは、今後その会社で長期間働くうえで大切なことになります。この会社の方向性は好きだな、だから頑張ろう。この会社の方針だから頑張ろう。といったように、方針に共感していないと、仕事を頑張ることがいつかできなくなる可能性があります。

さらに、この質問は、会社としても好感度が高いものになります。なぜならば、会社は社員と一致団結して高い目標を目指したいと考えています。その際に、会社の方針を聞かないで仲間になります、と言われても、おいおい本当に理解しているの?と疑問に思うかもしれません。それを正しく理解しようとする姿はとても大切なのです。

逆質問例4(seの場合):「もし内定を頂いた場合、私が入社までに一層学んでおくべき事があれば是非教えて下さい。」

学ぶ意欲、入社後すぐに活躍しようという熱意を感じさせることができます。新卒採用と違い、中途採用の場合は、即戦力が求められます。もちろん、入ったその日から業績に貢献しろとは言われないかもしれません。

しかし、求められる成果のスピードは早いものです。それを理解し、そのために何ができるかを質問することは、好印象につながるのです。

転職面接の避けたほうがいい逆質問例

逆質問例1:「残業はありませんか?」

一般に人を採用する時点で、残業をさせてやろうと思っている企業はないとは言えません。しかし、それには理由があります。人が足りない、業務効率が悪いなどです。つまり、残業の理由となりうることを考え、その状態の有無を質問すれば、残業があるかないかを推測することができます。もしどうしても確認したい場合はそのようにしましょう。

残業がないかという直接的な質問は、業務に対するモチベーションが低いのではないかという印象を与えてしまいます。注意してください。

逆質問例2:「有給は取りやすいですか?」

有給は働く人に与えられた権利ですので、有給を取ってはいけないということは、一般的にはしてはならないものです。有給の取りやすさ、取りにくさではなく、有給を取るために、仕事を自分でコントロールし、成果に差し支えなく進めることが求められます。

この質問をしてしまうと、重視していることが、仕事やそれにおける成果、自己成長などの前向きなことではなく、休みが重視されているという印象を与えてしまいます。

また、有給という権利を主張してくる面倒な人という悪い印象を与えかねません。企業もその権利が働く人にあり、有給をとってもらうことを搾取しようとは思っていません。ただ、休むための準備、仕事のバランスを取れるようにしてほしいことだけを求めているのです。

逆質問例3:「休日出勤はありますか?」

休日は誰もが出勤したくはないと思います。ただ、働くうえでどうしても成果を出さなければならないときは、場合によっては休みの日でも働く必要があるかもしれません。企業も、休みの日も使って働かなければ成果を出せない状況は長く続かないことを知っています。

ですので、基本的には、休日働くことに対して反対です。あくまで、自分がやりたいというときにだけ、「しかたなく」許可をだすようになってきています。休日でなければなんらないかを心配するのではなく、休日までつかわないと成果を出せないようなことなのか、どうしたら決められた時間で成果を出せるかが、現在は求められています。

そういった考え方から、休日出勤の有無に関する質問は、マイナスな印象を与える逆質問となってしまいます。確かに、この点はとても気になります。どうしても気になる方は、その会社が休みの日に、会社を見に行き、電気がついているかなどを確認するといいかもしれません。面接官に聞いてマイナスな印象を与えてしまうことも避けられますし、人に聞くよりも正しい情報を得ることができるのですから。

いい逆質問は面接官に好印象を与えるだけでなく、自身の転職の決断にもつかえます。いい逆質問をすることはミスマッチのない、満足いく転職を叶える1つの方法なのです。皆さんのご活躍と転職の成功をお祈りしています。ご一読いただきましてありがとうございます。少しでもお力になれれば幸いです。

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