SEにとっての優良企業の特徴や基準・見分けるポイント

そもそも優良企業の基準とは何なのか?

稼働時間

SEが働く優良企業の判断基準のひとつとして、一カ月の稼働時間からチェックすることが出来ます。残業代の支払いにも関わってきますが、一カ月の労働時間が長ければ長いほど、ブラック企業に近いと考えられるからです。優良企業の場合、一カ月の稼働時間は150時間から200時間以内です。これは残業時間も含まれています。

残業代

優良企業で働くSEには、36協定の範囲内である80時間に必ず残業代が支払われます。一カ月80時間を超えるような残業はそもそも発生しませんし、無給で残業をさせられることもありません。

ブラック企業を判断する際に、IT企業だけに関わらず、「一カ月の残業時間が80時間を超えること」というラインがひとつのボーダーにされることがあります。実際に働きやすいのは、80時間より出来るだけ少ない残業時間で業務を終えることが出来る企業です。

休日

優良企業で働くSEは、週休二日をきちんととることが出来ます。土日祝日をはじめとして、事前に設定された休みをきちんと取れると共に、年末年始やお盆などのシーズンにもまとまった休みをきちんと取れるように設定されている企業ほど働きやすい傾向にあります。

また、有給休暇もきちんと設定されており、申請すれば基本的に問題なく取得できるのが優良企業です。仕事を第一優先とし、プライベートの休暇はまず取得できない、そもそも有給休暇という概念が存在しないといった企業は、SEが働く環境の中でもブラックと認定されるでしょう。

形式上は有給休暇という制度があったとしても、既に形骸化されてしまっており、実際に申請し取得できる社員はいないという場合もまた、優良企業とみなすのは非常に困難な職場だと言えるでしょう。

仕事内容や教育制度

一口にSEと言っても、仕事の内容は非常に多岐に渡っています。専門としている言語によって、具体的な業務内容は異なっています。ハードからソフト、アプリやメンテナンスなど、担当する内容はそれぞれ異なっているでしょう。

勤務先によって、SEが担当する業務範囲も異なっています。クライアントとのミーティングから、部下の教育、営業のサポートまで、企業の規模やポジションによっても担当する業務内容は異なっています。

同時に、上司が部下にどのような教育をするのかも、勤務先によって大きな違いがあります。プログラマーとしてより高いスキルアップを目指すのか、SEとして経験を積みながら、管理や教育のサイドに回れるようになりたいのかなど、SEにも様々な希望進路があります。個々人のキャリアビジョンに合わせた勤務先を見つけないと、優良な企業とは言えなくなってしまうでしょう。

SEが優良企業を見つける時のポイントとは?

知名度だけで判断しない

大企業や有名企業だからといって正解とは限らない

大手企業や有名企業であれば、ホワイトでクリーンな働き方が出来ると思い込んでしまっているSEは少なくありません。確かに、知名度がある分高い業績を上げているため、スタッフのケアや給与待遇などのワークスタイルも恵まれやすいとは言えるでしょう。

しかし、これが一概に絶対正解の進路だとは言えないのです。誰もが知っている有名企業や、海外展開もしている大手企業であっても、労働環境に著しい問題を抱えている職場は非常にたくさん存在しています。求人情報や企業の公式サイトを見ただけでは、なかなかそれを判断できず、SEとして就職してから、その環境の劣悪さに頭を抱えてしまったという人も決して少なくありません。

零細企業でも環境の整った企業はある

逆に言うのであれば、世界展開をしておらず、知名度も高くないような、一見零細企業とも取れる勤務先であっても、SEが働くのに非常に優良な環境が整っていることもあります。

残業が少なく、安定した収入を得ることが出来て、新人の教育制度も充実しており、プライベートとの境目をきちんと設けつつ、着実にスキルアップしていける優良企業がきちんと存在しているのです。重要なのは、決してネームバリューだけで勤務先を決定してしまわないことです。

福利厚生について詳しくチェックしておく

SEにとって福利厚生は重要なチェック項目

新しい勤務先を探すとき、ITエンジニアだけに関わらず、つい給与の高さだけで企業を選んでしまうことがあります。確かに月給やボーナスの支払い実績は、収入に直結する重要問題なので、決して軽んじてはいけません。

しかし、SEとして優良企業で働くためには、給与額だけで待遇を判断してはいけないのです。優良企業に勤務したいのであれば、SEは福利厚生についてきちんとチェックしなければいけません。住宅手当や家族手当があると、何万円も得をすることが出来ます。勤務地からの距離や交通手段によって、月の報酬が五万円以上アップすることもあります。

社員寮や社宅を利用できる企業もあります。生活費の負担を減らし、通勤も手軽にしやすいと言えるのです。出産手当や育児手当などが充実していれば、女性のキャリアアップもスムーズになりやすいでしょう。

バースデー休暇をはじめとして、ユニークな手当や休暇の制度があると、社内制度を充実させようとしている企業サイドの意向を感じ取ることが出来ますし、社内の空気も明るく前向きになりやすいというメリットが期待できます。

各種資格試験のサポート制度もチェックしよう

また、SEとしてよりスキルアップしていきたい人であれば、各種資格試験のサポート制度も重要な福利厚生の一部です。未経験からSEになったけれど、働きながら資格を取得できるようになっていることは多いです。試験料の一部あるいは全額の負担をしてくれたり、レッスンを受けられたり勉強会を開催していたり、SEの勤務先の取り組みは多様です。

「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」や「情報セキュリティスペシャリスト試験」「マイクロソフト認定プロフェッショナル」など、担当している業務に即した資格があると、社内でのステップアップにも繋げることが出来るでしょう。

将来性の高い事業内容を展開している

将来性の高い事業はSEにとって重要

SEが勤めるのに適している優良企業は、将来性の高い事業内容を展開していることが多いです。SEが活躍するシーンは非常に幅広く、企業向けの社内管理システムから、全国展開するショッピングサイトのシステム、老若男女がターゲットのスマートフォンアプリまで、担当している分野は多岐に渡っています。

高いスキルを獲得できることも可能

多様な業務分野があるからこそ、将来性が高い事業を進めている企業ほど、今後も長く働きやすいと言えるのです。業績がアップしやすいため、月給やボーナス、各種福利厚生などの手当も充実しやすいと言えますし、スタッフも増えていく傾向にあるため、より高いスキルを獲得していくことも可能です。

特定ジャンルにおけるシェア率が高いほど、企業として長く安定した業績を望みやすいため、ひとつの職場にしっかり腰を据えて働きたい人にとっても重要なポイントだと言えるでしょう。

SEはどこの会社に行ってもブラックって本当?

全てがブラックというわけではない

IT業界は急激な台頭の影響もあり、しばしば「どの企業にいってもブラックである」といった言い方をされることがあります。SEはハードワークになりやすいですし、給与が高い分苦労が多い傾向も強いため、「SEはすべてブラック企業で働いている」という強引な言い回しをされてしまうことも少なくありません。

もちろん、前述してきたように、SEが働いているのがすべてブラック企業であるというわけではありません。IT業界にも、ホワイトでクリーンな安定企業は多数存在しています。

何十年も歴史があり、着実な歩み方をして実績を積んできている大手企業もたくさんありますし、ベンチャー企業ながら、効率よく若手SEを育成し、業界内で独自の地位を築きながら、ワークライフバランスのとれた業務形態を実現しているところもたくさんあるのです。

しかし、そういった実態にも関わらず、「SEはブラックばかり」と判断されてしまうケースは後を絶ちません。

離職率が高い

IT業界の急激な成長と、小さな企業が生まれては消えるという性質上、SEは離職率が高めの傾向にあります。理系で専門分野を長く学んでいた人が働く仕事である一方で、分野によっては未経験からでもスタートできる仕事も多数存在しています。

そのため、「やはり自分には合っていなかった」と早い段階で判断し、違う仕事に以降する人が少なくありません。そういった人の離職率が、「辞めてしまう人が多いブラック業界」といった印象に繋がっている面がとても強い傾向にあるのです。

厳しい納期と闘うことが多い

これはIT業界やSEに限ったことではありませんが、クライアントから求められた納期は厳守です。思いがけない進捗の悪さや、突然のトラブルなどにも臨機応変にアプローチし、所定の締めきり日までに、何が何でも決められたクオリティの品物を仕上げなければいけません。

そのためのタイトなスケジュールや対応が、「SEはブラックである」と判断されるポイントになっていることが多いのです。システム障害やサーバートラブルなどを乗り越え、納期に間に合わせるための労力の数々が、周囲から見ると非常に厳しいものに感じられるというわけです。

技術力だけではなく体力や気力も必要

前述したように、SEは納期を守るために無茶なアプローチで業務を展開していくケースも決して少なくありません。IT業界全体に対する、「徹夜が多い」「忙しくて自宅に帰れない」といったイメージも根強く、会社に寝泊まりしてでも働いているという印象を抱いている人はとても多いです。

そのため、SEはどこで働いていてもブラックなスタイルだと認識されやすいのです。体力や気力を要され、精神的にも肉体的にも疲労が貯まりやすい人も多いです。契約上、どうしてもクライアントに対して強く出られない人も多いため、立場からストレスを貯めてしまう人も多いです。

優良企業の特徴は何なのか?

給与体系が的確である

ブラック企業の特徴のひとつとして、「初任給だけが異様に高い」というものが挙げられます。入社当初は平均より高い報酬をもらえるため、それにつられて働き始めるスタッフはいるものの、出世や昇給のプランが設定されていないため、長期的に見たときに決して良い待遇ではないというパターンです。

スキルや経歴に見合った的確な報酬体系が成立していない企業は、募集の時点で過剰な待遇の良さだけを強調し、入社してからの対応が劣悪であるというケースが少なくありません。あなたの能力を正しく評価し、的確な報酬を支払った上で、スキルアップやステップアップに合わせて評価が上書きされ、各種報酬や待遇でケアしてもらえる企業で働くようにしましょう。

社内開発や社内SEに重きを置いている

客先常駐のSEという働き方がありますが、実は折角正社員として働いていても、派遣社員と同じようなワークスタイルになってしまうことが多いです。将来性が安定しにくいですし、スキルアップのチャンスも、社外に出ているという性質上少なくなってしまいがちです。

特に、常駐先でプログラムやテストといった仕事しかしていないと、キャリアアップをしたいときに出来る仕事が少なくなってしまうというデメリットもあります。

自社開発や社内SEとして働くことが出来れば、これらのデメリットは大きく回避することが出来ます。他者依存度を圧倒的に低くすることが出来ますし、SEとしてのスキルアップにも効果的なことが多いです。あなた自身の能力やがんばりを、上司が正当に評価してくれるチャンスも圧倒的に増えるでしょう。

プログラマーとしての仕事以外に、SEとしてのメイン業務もきちんと担当することが出来ますから、要求定義や設計などの上流工程に深く関わることが出来ます。キャリアビジョンを明確にしやすくなるため、将来についてもより明るく見通しがつきやすくなるでしょう。

システム開発やインフラ運用にも携わることが出来るため、トータルでシステムの流れを確認することもできます。更に、マネージャー職を目指しやすくなるため、プライベートとのバランスも付きやすくなりますし、安定した給与アップや、育児や家事との両立も進めやすくなるのです。

ブラック企業の特徴はなに?

口コミが圧倒的に悪い

多かれ少なかれ、離職者がかつて働いていた企業のマイナスイメージになることをネット上に書きこむことはあるものです。シチュエーションによって情報の正誤性もあるため、インターネット上の口コミのすべてを鵜呑みにすることは出来ませんが、あまりに悪口が多い場合、何らかの確固たるトラブルが根付いていると考えて良いでしょう。

常に人員募集をかけている

ブラック企業は、SEを採用してもどんどん辞められてしまうため、常に人員不足です。そのため、年中求人が出ている傾向にあります。業務拡大以外の人員不足には、業務形態に著しいトラブルが眠っている可能性が非常に高いのです。

初任給がやけに高い

前述した通り、初任給がやけに高額だと、ブラック企業であることが多いです。資格や学歴にこだわらず、未経験でもスタート出来るSEで、初任給だけがやけに高いと、残業代が支払われなかったり、その後の昇給がほとんどなかったりして、最終的には労働量と年収がまつたく割に合わなくなってしまうことも少なくありません。

SEが働く優良企業ランキング

1位 Google

圧倒的な社員数と知名度を誇る「Google」は、多くのSEが憧れる企業となっています。勤務体系や企業としての雰囲気なども含め、非常にユニークかつ新鮮な労働環境となっているため、世界をリードするフレッシュさを求めている人が多く志望しています。自らの実力をばっちり発揮すると共に、グローバルな環境で多様な経験を積むことが出来る、唯一無二の勤務先だと言えるでしょう。

2位 トヨタ自動車

やりがいのある仕事が出来ると共に、ワークライフバランスがとりやすいとして、多くのSEから人気がある「トヨタ自動車」。安定した経営状況から、将来性もあり、長く働きたい企業として評価されています。労働環境が整っており、新しいことにチャレンジしやすい環境も整備されているため、自ら主導を取ったワークスタイルを実現したいと思っている人が多く志望する傾向にあります。

3位 ソニー

世界に羽ばたく国内メーカーである「ソニー」は、安定した給与体系や各種福利厚生の充実から、SEが働く優良企業のひとつとして人気があります。ブランド力があり、知名度も高いことから、目標として掲げるSEも少なくありません。常に業界内において画期的なアイディアを用いているため、自らのスキルアップにも役立てることが出来ますし、多様な人材と共に刺激的な環境で働くことが出来るでしょう。

今の環境に満足いっていないなら転職をするという選択肢もある

苦労をして入社した企業だと、どうしても退社しにくいという人はいるでしょう。しかし、SEとしてより高い実力を身に着け、安定した生活を送るためにも、満足のいかない企業でいつまでも働いているのはあまり良い状態ではありません。

キャリアビジョンを明確にした上で、より働きやすい企業を探してみましょう。SE向けの転職サービスやエージェントを活用すれば、在職中もスムーズに転職活動を進めやすくなります。

「TechStars Agent」を利用して優良企業に転職

TechStars Agent」は、SEと企業とのマッチングサービスです。ITエンジニアの転職活動に特化したサービスであり、スキルに応じた魅力的な勤務先を多数紹介してもらうことが出来ます。シンプルで使いやすいUIが搭載されているため、どんな環境でも転職情報を多数引き出すことが出来るでしょう。

大手の転職サイトにもなかなか掲載されないような、良質な求人情報が多数掲載されています。今の働き方に疑問があるSEは、「TechStars Agent」を活用して、優良企業への転職を決めていくのがおすすめです。

SEとして自分らしい働き方を見つけよう

いかがでしたか?SEの働き方は非常に多様性があり、それぞれのキャリアビジョンに即した勤務先を見つけることが非常に重要です。特にブラックと呼ばれてしまうような企業も存在しているため、自分らしく安定した仕事をするために、事前に正しい知識を身につけ、より良い勤務先を見つけられるように工夫していきましょう。