文系SEと理系SEの違い・文系でSEになるメリットとデメリット

文系SEと理系SEでは昇進するスピードに差はあるのか

多くのSE志望の文系出身者が抱える不安の一つに「同じSEでも理系や文系の出身の違いで昇進するスピードに差があるのではないか?」というものがあります。面接をくぐり抜けてしまえば、会社内で上司に文系か理系かどうかを聞かれることはほどんどなく、企業側から昇進や待遇について差があるかどうかを説明することもありません。

入社後の待遇や昇進などの話を見聞きする機会もタイミングも失ってしまうのですから、文系SE者が不安に感じてしまうことも当然のこと。しかし、一般的に入社時において文系理系での待遇の差はほとんどなく「理系との差を感じる」と訴える人も文系SEも実際にはごく一部です。

では、入社後の昇進に一番差を生む要因とは何なのでしょうか?
それは「マネジメント能力」と「コミュニケーション能力」です。就職して3〜5年もすれば、誰もが自然と後輩や部下を抱えるようになり、ある程度の責任のある仕事にも携わるようになります。

高度なプロセスになればなるほど、プロジェクトを進める上で技術者間はもちろん、顧客との意思の疎通も重要になり、プロジェクトをまとめるために進捗管理や顧客への提案や交渉などのマネジメント能力と高いコミュニケーション力が当然と求められるようになるのです。

理系であれば技術的な面で有利な部分もありますが、文系は文系で企画・提案についてプレゼンが得意などの強みもたくさんあります。つまり、昇進をする上で大切なのは、理系なら文系の、文系なら理系互いの良い部分を吸収し、双方の要素を兼ね備えていく努力です。「入社してからどれだけのことを吸収し、成長できたのか?」ということが最も重要視されるのです。

文系SEと理系SEでは給料の差はあるのか

一方、昇進スピードと比べてると給与に関しては”理系に比べて給料が安い””仕事の質や負荷に違いがある”など、給与に対しての仕事の質や量について「やや違いがある」と感じている文系出身者の声が多く見られます。実際のところはどうなのでしょうか?

一般的な理系出身者の初任給が平均21.04万円に対して、文系出身者の初任給は平均19.98万円と、初年度では約1万円ほど理系との差があります。しかし、30歳以上の両SEの収入を見てみると、年収500~600万円未満が最も多く、文系は給与に幅があるものの、総年収はほぼ理系とかわりません。
これはどういうことなのでしょうか?

入社後の給与の昇給金額を理系と文系で比較してみると、理系が1万~3万5000円、文系が1万5000~3万5000円と、やや文系の方が上昇率が高めなことがわかります。中には、初任給から5万円以上昇給したという強者の文系出身者も。

入社3年目ほどで両者の給料の差が埋まるというのが、基本的なSEの給与体系となっており、昇級要件と同様に、文系出身者には伸びしろの多い給与や待遇を設定している会社が一般的です。最初はやや安く感じられる額面かもしれませんが、それは頑張り次第で評価を上げやすい状況にある「文系出身者の秘めたポテンシャルへの期待」の裏返しと言えるのかもしれませんね。

文系がSEになるメリット

実践的な技術を現場で習得することができる

理系出身者は、その分野を勉強してきた経緯があるため、”知らないと素直に言えない”場面もありますが、文系なら”技術面は低くて当たり前”という会社側の意識があります。

ちょっとした些細なことも素直に質問することができ、入社してから勉強することや、先輩や上司から実践的なスキルを気負うことなく吸収することもできます。

もちろん、専門性の高い職種なので、スタート時は理系出身者に利がありますが、1〜2年もあれば技術面を補うことは十分可能です。現場にながらにして実践的なスキルを学ぶことができるというは、文系ならではのメリットと言えるでしょう。

語学力とコミュニケーション能力は最大の強み

技術者と言っても、仕事は一人ではできません。クライアントであったり、上司や同僚とのコミュニケーションは必須です。専門的な知識が乏しい分、クライアントやユーザーの立場に立った親身な対応ができたり、プログラマーとエンジニアの間に入って社内の橋渡し役に徹することができたりと、現場で重宝がられることも少なくありません。

また、近年では企業のグローバル化が進み、会議資料やマニュアルが外国語であったり、社内会話が英語という会社も増えてきています。資料校閲や最新技術の論文の翻訳を任されたりと、文系ならではの能力が求められることも多いのです。

一方で、理系SEは入社後「社内でのコミュニケーション」や「英語力」が不足していると感じると、対照的な悩みを抱えています。つまり、SE=技術職といった単純なものではなく、SE=技術力+人間力+α(アルファ)と、実は文系者の強みである「語学力」や「コミュニケーション能力」がSE職において本質的に必要な技能なのです。

文系がSEになるデメリット

日々勉強と努力が必要

まず、入社してすぐに感じることは、難しい計算式や専門的な会話についていけないということでしょう。SEにはどうしても専門用語や知識や、論理的な思考が必要になるので、不足している知識は、独学して挽回していく必要があります。

慣れない分野の勉強は、意味を理解するだけでも大変ですが、「わからない単語は調べる」「日々進歩する技術に興味を持ち学ぶ」など、自身の努力や勉強を怠らずに繰り返し続けることが大切です。

プログラマーほどの専門知識や数学的要素が必要かと言われれば、そこまでではありませんが、知っておくことに越したことはありません。基礎的なプログラミング言語を1つではなく、複数のプログラミング言語を知っておいた方がいいでしょう。今後の仕事がスムーズに効率よく運ぶことができます。

業界の最新情報が得にくい・繋がりが薄い

文系大学生が就活で選ぶ人気業種は、保険・金融関係や卸・小売業、サービス業などが一般的です。学生時代からの関係を引き継げる理系出身者と比べると、文系出身者にはIT企業やコンピュータ関連のなど情報が回ってきにくい環境であることは否めません。

そういった繋がりや人脈から生まれる仕事も少なくないので、案件によっては理系出身者が優遇され、プロジェクトに参加できなかったというケースもあります。なので、仕事をしながら、専門知識を勉強し、業界内での人脈の発掘や繋がりを求めていくような、細やかな営業努力も必です。

昇進できない文系SEの特徴

人と話のが苦手人だからSEになった

厳しいことを言うようですが「人と話すのが苦手だから」IT業界を目指したのであれば、上を目指すのは難しいでしょう。なぜなら、人と話すことを避けて通るとなると、細分化した単純作業をこなすような下請け的な役割に徹するしかなくなるからです。

どんなプロジェクトであっても、人とのコミュニケーションなしでは成り立ちません。立場が上がるにつれて、部下や他部署との交流や会社の内外での進捗状況やスケジューリングの調整などの細やかな情報共有は必須です。どうしてもSEとしての成功を収めたいと言うのであれば、まずは上司や同僚とのコミュニケーションからしっかりととって聞くことをオススメします。

物事を突き詰めるのが苦手で直感に頼っている

文系出身の人は、どちらかといえば比較的な表現が多く、論理的な説明が苦手な人が多いのが特徴です。

しかし、管理者ともなればクライアントなどにしっかりと作製意図を伝え、さらに、部下や関係各所に明確な指示が出せなければならないため、システムの構造を論理的

明解に理解しておく必要があります。

SWOT分析や3C、4Pといったロジカルツールはあくまでの手法の一つであって、理論的な説明ができているというわけではありません。

論理的な思考を身につけるには、日常から身の回りにある問題やビジネスについて、「So what? (だから何?)」「Why so?(それはなぜ?)」と考えをめぐらせ、またその考えについて周囲の人たちと話し合ったり、ディベート重ねるようにして、少しずつ物事を論理的に説明できるようにスキルを身につけるようにしていきましょう。

昇進できる文系SEの特徴

理論的でわかりやすい説明ができる

プロジェクトのスケジュールの管理やプログラマーへの明確な指示が行え、顧客にわかりやすい説明ができるということは、プログラミングのしっかりとした知識を持っていてるということを意味します。

顧客の立場に立ったプレゼン・提案ができる

複数のプログラミング言語に精通している子tこも大切ですが、顧客の立場になって物事を考え、さらなる新しい提案やプレゼンをすることも必要時もあります。自ら新しい仕事を作りあげることができれば、成果案件数も増やすことができるからです。時には、営業も進んで行えるくらいの自信と気構えを持つことも大切です。

コンサルティングも任せられるSE

そして最も重要な要件は、常に顧客の状況を理解しようとし、顧客の成長を促すことのできるSEであることです。そのためには、コンテンツや価格など最新の業界動向や技術情報を取り入れ、成果を日々努力をし、顧客に取って最も最適な多角的な経営戦略コンサルティングなど、対応幅が広ければ広いほど会社内外での信頼が高くなります。つまり昇進できる文系SEとは、「顧客とwin-win関係を作る」ことができる人材だということがわかります。

文系SEが昇進するためにすべきこと

文系出身者がSEを目指すことは、何ら難しいことではありません。文系SEも理系SEも、互いが持っている技術力を取り入れながら、しっかりとすべきことを行い、最終的にその両方の要素を兼ね備えることでクライアントに必要とされるSEへと成長することができるからです。

コミュニケーション能力と営業スキルを磨く

IT業界は、高度なプロジェクトになるほど、技術力はもちろんクライアントへの具体的な提案力とプレゼンスキルが必要になり、コミュニケーション能力はもちろん総合的な人間力が求められるようになります。

そのため、日頃から積極的に営業のコンペなどに参加して優秀な営業マンの話術を学び、提案書を書いて社内でプレゼンの練習を行うなどのスキルアップが必要不可欠です。近年では、国際化も進み外国での営業やプレゼン・外国語の資料に携わる機会も増え、英語や中国語などの外国語使用頻度も高まっているので、可能であれば、語学の鍛錬も忘れないように随時しておくと強みになります。

基礎的なインフラの知識とプログラミング言語の習得

文系SEがキャリアアップするために必要なものは、何と言ってもプログラミング言語の習得です。まずは既存のシステムでよく使われる言語を習得し、その後複数のプログラミング言語の習得しておけば、商談などもスムーズに進むのでオススメ。

また、SEとしてさらに上を目指すのであれば、DB、OS、他に通信インフラの設計、ハードやソフトの選定などができると強いです。多様性のある技術者として、会社にとってもクライアントにとっても頼もしい存在となります。

広いコネクションと顧客の信用獲得

IT業界では紹介案件も多く、一般的に顧客やパートナー企業との信頼が厚く、情報や強い人脈をしっかりと持っている人物であれば、会社は切り離せない人材として大切にします。広いコネクションを築くにはためには、異業種交流会などの公の場へ積極的に参加することも一つの手段です。

文系出身のSEは転職に不利なのか

SEでのキャリアアップ転職

すでにとてSEとして採用されている実績があるので、転職は難しくはありません。しかし実績がある分、即戦力として期待もされるので、転職を考えるのであれば、採用企業の期待に応えられるという能力を示せるモノ「資格」を取って置くことも強みになります。

SEの転職で有利になる資格は以下の3つです。

国家資格

  • ITストラテジスト
  • システムアーキテクト
  • PMP=プロジェクトマネージャ

また、SEの仕事をこなしながら資格を習得することで、自ら学ぶ姿勢も企業に示すことができるので、選考でのプラス評価にもつなげることができます。

他業種からSEへの転職

専門外だからといって就職ができないということはありません。しかし、どんな業界でも同業種以外からの採用には、「育成に時間を取られる」という見方が生まれるのは自然なことです。

そのため、人材育成にかかる期間を考慮した選考になり、年齢によってその難易度は異なります。30代以降の転職となると難易度は高くなり、年齢が高くなればなるほど、いきなりSEへ転職ということは難しいのが現実です。文系の強みであるコミュニケーション能力を活かした営業や事務関連から入って、独学しながらチャンスを伺うことも手ですが、どうしてもSEや開発関係に携わりたいという場合には、まずプログラマーとしての採用を目指すことがオススメです。

プログラマーは慢性的に不足している企業が多いので、SEよりも窓口が広く入りやすい傾向にあります。開発の現場経験を積み、SEへクラスチェンジしていくことが、他業種からの最も現実的なSEへの転職方法です。プログラマーの独学に自信がない方には、ハローワークなどでの職業訓練も各所で開講されているので、そういった公的な教育プログラムも利用してみてはいかがでしょうか?

SEから他の職業への転職

文系出身からSEで活躍して努力したことが好印象に受け取られることも多いので、営業から総務までいろんな場面での活躍が期待されます。年齢相応の社会経験も積まれていて、企業や採用担当者に「ぜひ会ってみたい」「この人と仕事がしたい」と思ってもらえるアピール力と人間的な魅力があれば一般的な企業への転職であれば、そう難しくはありません。自信を持って転職に臨みましょう。

文系SEの志望動機の書き方

就職活動をする上で、最も重要視される職務経歴書の「志望動機」ですが、誰もが何を書いていいのかと頭を悩ませてしまう部分でもあります。そんな職務経歴書を作成する上で大切なのは、企業や採用担当者に「内容がきちんと伝わる」ということです。自身の経験やスキル、SE目指す熱意をしっかりとポイントを掴んだ、採用担当者が「読みたい」と思う職務経歴書の書き方をご紹介します。

SE志望動機で押さえておきたい3つのポイント

【スキル】実績や成果は数値を使って明確かつ具体的に

いくら経験や実績たくさんあっても、OSやミドルウェアなど漠然と羅列したしただけの記述では、採用担当者の目を止めることはできません。どんなシステムで設計・開発を行ったのか、クライアントサーバなのかWebシステムなのか、新規システムの開発なのか既存システムの追加開発なのか、「何を」「どれだけ」「どんな実績を残したのか」など具体的な内容を記載しましょう。

【動機】自身の強みと将来的なキャリアプランを企業の特色と合わせる

自分の強みや希望する職種、ポジションなど、具体的な事例を用いて「~だからこそ、ここで活躍したい!」という思いを伝えます。職務経歴書で打ち出している将来のキャリアプランと企業が求めている人物像がマッチしていない場合には注意が必要です。

採用担当者に「うちの会社でなくても良いのでは?」と思わせないようにしましょう。応募する会社ごとに「この会社はどんな人物を求めているか」を把握し、応企業に合わせて得意分野や自己アピールを変えることも有効な手段です。

【人柄】プロジェクトなどの実際にあったエピソードを使う

自己アピールの方法としては、実際に参加したプロジェクトでどういった問題があり、チーム内でどのようにコミュニケーションを取り、解決に導いたのかなど具体的なエピソードを使って伝えることが効果的です。

近年はSEの必須条件として「コミュニケーション能力」を挙げる企業が増えているため、効果的にコミュニケーション能力を伝えることができれば、企業からの好感度は高まり、採用にも繋がりやすくなります。

どれだけ採用担当者の目を止め、興味を引けるのかを考えて作成することが最も重要なポイントです。

文系SEの志望動機の例文

例文1

私がSEになろうと決心したのは、実習先で簡単なプログラム作りの体験からです。製作したプログラムで、社内業務の効率を5割軽減することができたと評価していただけた経験から、このような仕事を通じて、ITを通して安心を届けることのできる、いろいろな開発に携わればと思い志望しました。

貴社は開発の幅が広い独立系のIT企業であり、実習で学んだ経験やプログラミングの基礎知識を活かし、貴社の◯◯分野のSEとして、1日も早く貴社に貢献できるように努めていきたいと思います。

例文2

セミナーでお話を伺った時の人事担当者様の熱い講演に、貴社がいかに人材を大切にされているか会社であるかがひと目でわかり、とても感銘を受けました。新入社員研修での、eラーニングやフォローアップ研修など、スキルUPへの充実したサポートや社内教育体制に安心感と魅力を感じ、共に成長し、貴社へ貢献したいと思い志望しました。

私は文系なので授業では習いませんでしたが、基本知識と技術の取得を目指し、eラーニングを利用するなどをして、JAVAを独学で勉強をしています。貴社での事業で、日本の経済を成長に貢献できるシステム開発に携わりたいと考えております。

例文3

実習の一環でシステムを構築した経験があり、設計どおりにうまく稼働したことに大きな喜びと感動を覚え、システムエンジニアという職業に強い興味を持ちました。ITの業界はどの分野にも精通しており、貴社の事業は無限大野可能性に満ちていて、広い分野に置いて社会貢献ができる企業であると考え志望いたしました。

貴社の技術が他業界にどのように貢献し、支えているのかを知るために専門雑誌を読むなど、お客様に納得していただけるシステムを構築するための情報収集を日々行っています。私はお客様との顔合わせや打ち合わせが大好きなので、担当者の方々と密なコミュニケーションを取り、社内外の架け橋になれるように努めていきたいと考えています。一日も早く貴社で活躍ができるように積極的に業務に取り組んでいきたいと思います。 なにとぞよろしくお願いいたします。

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