ゲームプログラマーになるためには|求められるスキルと平均年収

ゲームプログラマーの平均年収

様々な職種の年収が国の統計で発表されていますが、ゲームプログラマーに限定した統計はありません。ですが社団法人コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会が主催するCEDECというゲーム開発者向けのカンファレンスにおいて、ゲームプログラマーの年収についての統計が発表されています。

CEDECは1999年から続く大きな規模のカンファレンスで、十分に信頼できるデータと言えるでしょう。ただ年度によってデータの分類が異なるのでその点には注意が必要です。2014年から2016年の統計について見ていきます。

2014年:ゲーム開発:465.8万円:平均勤続年数4.4年
2014年:研究、ツール・ミドルウェア開発:537.1万円:平均勤続年数7.1年
2015年:ゲーム開発:553.6万円:調査人数73名
2015年:研究、ツール・ミドルウェア開発:642.4万円:調査人数15名
2016年:512.9万円(エンジニアという分類)

参考:ゲーム開発者の生活と意識に関するアンケート

 

年度によって統計の分類方法が異なるので確定しにくいですが、それぞれの項目についてチェックしておきましょう。まず平均勤続年数ですが、通常の企業であれば年功序列によって給与額に影響を及ぼす項目となります。長ければ長いほど給与額は大きくなるものと考えて年収額を見た方が良いでしょう。

平成28年の賃金構造基本統計調査「職種・性、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」における男性プログラマーの年収は以下のようになります。

20~24歳:283万7200円(残業代含まず)
30~34歳:404万7600円(残業代含まず)

勤続年数が10年程度異なるだけで100万円程の差が出ました。そう考えると2013年の520万円は新人の場合420万円程度と考えることができます。もちろんこちらの数値は残業代を含めた額と考えておきましょう。

それから2014年と2015年の統計ではゲームプログラマーを「ゲーム開発」に従事する方と「研究、ツール・ミドルウェア開発」に従事する方に分けられています。ですが2015年の統計における調査人数を見てみると、その差は明らかです。後者に属するゲームプログラマーは限られた人材と考えておいた方が良いでしょう。そのため2015年時点での大多数のゲームプログラマーにおける年収は553.6万円と判断するのが妥当です。

2016年の統計では「エンジニア」という分類で1括りにされてしまいましたが、前年より年収が下がっています。これは有効回答数が飛躍的に伸び、エンジニアという講義的な職種として括ったために起こった結果でしょう。むしろ2016年の有効回答数が前年の約10倍なので、より実際の値に近いと言えるのかもしれません。

以上のことを含めた上で考えると次の結論が得られます。

  • 新人のゲームプログラマーの年収は420万円前後
  • 大多数のゲームプログラマーの年収は550万円前後
  • 大きな括りでゲームプログラマーを捉えると年収は510万円前後

これらの統計データは民間によるものですし、ゲームプログラマーの全体数からみると回答数も少ないと言えます。ですが年度によって大きな振れ幅も無く、十分参考に値するデータです。

また、会社や開発するゲームのプラットフォームによっても年収額が異なるため、一口にゲームプログラマーとまとめることは難しく、最終的には「会社による」というのが実際のところかもしれません。

ゲームプログラマーが年収を上げるためにするべきこと

先に挙げたCEDECによる2016年の「ゲーム開発者の生活と意識に関するアンケート」ではゲームのプラットフォーム別の年収が掲載されています。

「プラットフォーム:年収」

  • スマートフォン・タブレット:540万円
  • 携帯型ゲーム機:547万円
  • PC:550万円
  • 据え置き型ゲーム機:552万円
  • 業務用ゲーム機:299名:573万円
  • 携帯電話・フィーチャーフォン:593万円
  • VR・ウェアラブル端末:603万円
  • その他:532万円

数字だけを見ると「据え置き型ゲーム機、携帯型ゲーム機、スマートフォン・タブレット、PC」における年収額はほぼ横ばいで、その上に「業務用ゲーム機」「携帯電話・フィーチャーフォン」「VR・ウェアラブル端末」が位置しています。

プログラマの年収を上げるならやはり一番年収額が高い「VR・ウェアラブル端末」の技術を習得することが一番でしょう。特にVRは盛り上がりを見せているジャンルで、2016年にPlayStation VRが発売されてから飛躍的に注目を浴びるようになりました。中でもゲーム会社がVR分野にしり込みする中、カプコンの開発した『バイオハザード7』はVRにおけるビッグタイトルとして好評価を受けています。

この成功は他のゲーム会社におけるビッグタイトルのVR開発に期待をもたせる結果でした。これからVR分野のゲームプログラマーの需要は高まっていくでしょう。そしてそれは実際に年収額として現れています。

VR・ウェアラブル端末のゲーム作品は小さなゲームスタジオから開発されてもいます。開発環境を整えれば個人でVRゲームを作成することも十分に可能です。ゲームプログラマーとして年収を上げたいという野心をもっている方は、まずVRゲームの開発から着手してみると良いかもしれません。

ゲームプログラマーの仕事内容

ゲームプログラマーはその名の通りゲームのプログラミングをする職種です。もしゲームプログラマーが存在しなければゲームというものはこの世に生まれませんでした。また、ゲームの快適さはゲームプログラマーの力量に左右される部分もあります。もし複雑な処理を高速に処理することができればそれはプレイヤーの快適さに繋がるでしょう。

ゲーム製作は様々な役職が関わって進められます。プロデューサーやディレクターが話し合いを重ね仕様書をまとめ、それをプログラムに落とし込むのがゲームプログラマーの仕事と言えるでしょう。そのため基本的にはゲームの仕組み自体に裁量権は無いのですが、会社によってはプログラマーのアイディアを採用するところもあるようです。

ただ、大企業になればなるほど自分の意見が上に通ることは難しくなるかもしれません。特に家庭用ゲーム機の市場は年々厳しくなっているため、売上を優先したゲームを作る事になる可能性もあります。

通常のプログラマーというのは仕様書通りにプログラミングをするものなのですが、ゲームプログラマーは自分でプログラムを設計し書いていくことになります。

むしろ、これが本来のプログラミングの姿ですし、独学からゲームプログラマーを目指す方にとってはやりやすい職場となるかもしれません。ただ、チームでコードを書いていく場合にはリーダーの下で協力しながらプログラミングをすることになるでしょう。

ゲームプログラマーに求められるスキル

ゲームは数学と物理学と論理学の詰まったソフトウェアです。そのためこれらの知識は最早必須と言えるでしょう。と言うと難しそうに思えますが、実際のところは各学問の基礎的な内容だけで十分です。論理学にいたっては真偽値の演算をしている内にいつの間にか基礎を覚えているかもしれません。

数学と物理学に関しては高校生で勉強する範囲の知識があれば十分です。少なくとも三角関数さえ把握しておけばかなりの範囲で応用することが可能となります。

例えば、ベクトルやラジアンを扱えるようになれば意図した方向へオブジェクトを移動させることができますし、物理演算が加われば放物線を描いた挙動も実現できるようになるのです。少なくとも2Dのゲームにおいて必要な知識は高校数学と高校物理、それからちょっと専門的な計算さえできるようになれば問題ありません。

ただ3Dのゲームとなると難しくなります。行列演算を把握していることは前提ですし、奥行きを含めた演算を習得することは困難を極めるでしょう。またテクスチャや3Dオブジェクトについても理解しなければいけません。カメラ、ライティング、物体の質感など他にも知らなければならないことはたくさんあります。

しかし、こうした3Dゲームに必要な知識を取っ払えるゲームエンジンとしてUnityやUnreal Engineが登場しました。これらのツールを扱えば簡単に3Dゲームを作る事ができるようになりました。またVRゲームにも採用されているので、直ぐに3DもしくはVRゲームを作れるようになりたいのであれば、ゲームエンジンの勉強をしましょう。

ゲームプログラマーになるためには

ゲームプログラマーは自分でなることができます。個人製作でアプリを作ったりPCプラットフォームのSteamで自作ゲームを公開できる可能性もあるのです。

また、小さなゲームスタジオから大企業までたくさんのゲーム会社が存在しているので、募集がかかったら応募してみるのも良いでしょう。その際には自作のゲームをポートフォリオとして紹介できれば、自分のスキルをアピールできます。

ゲームプログラマーの将来性

ゲームは必要不可欠なものではありません。私達の生存には一切関わりの無いものです。ですが、娯楽として他のメディアでは味わえることの無い体験をさせてくれます。双方向性を兼ね備えたユニークなメディアと言えるでしょう。

また、テクノロジーが発達するにつれテクノロジーに依存した娯楽が生まれることは必然で、その1つがVRです。これからもゲームプログラマーの需要が尽きることは無いでしょう。

ゲームプログラマーにオススメのプログラミング言語

代表的な家庭用ゲーム機の開発環境におけるプログラミング言語はC++で、C#が後に続きます。またAndroidではJavaやKotlinを使いますし、iPhoneではObjective-CやSwiftを使用している状況です。

つまり、プラットフォームや現場によって使う言語は異なるので、自分が目指すプラットフォームで使用されている言語を調べ、それを習得しましょう。また、深く知らなくても言語全般における理解はしておいた方が応用が効くはずです。

先に述べたゲームエンジンのUnityやUnreal Engineを扱えると頼りにされるかもしれません。何よりこうしたゲームエンジンで作成されたゲームは様々なデバイスで同じように動作してくれるため、ゲームを売り出す場合にかなり利便性が高いのです。プログラミング言語の範疇とはいいがたいですが、ゲームエンジンを扱えることはゲーム開発者として魅力のあるスキルと言えるでしょう。

ゲームプログラマーの志望動機の書き方

志望動機というのは往々にして装飾や言い方を工夫することで作成するものですが、ゲームプログラマーの志望動機については正直に書くと良いでしょう。本当にゲームが好きでゲームプログラマーになりたいのなら尚更です。

面接したい会社から発売されているゲームについての感想を述べ、自分ならこういうプログラムを作ってみたい、とアピールしてみても良いかもしれません。ただゲームが好きなのではなく、自分で実際にこれまで何をしてきたかを主張できれば評価に繋がるはずです。

ゲームプログラマーの志望動機の例文

志望動機の例文を見てみましょう。

「私は小さいころからゲームが好きで、何をするにも常にゲームが身近にありました。御社の開発された○○は特に心を動かされ、現在でも記憶に残っています。そしてゲームを作ってみたいと思いC言語で小さなゲームを作るようになりました。最初はテキストベースの簡単な数当てゲームやライフゲームを作り、やがてWin32APIとC言語でグラフィカルな作品が作れるようになった事を覚えています。

それからは携帯アプリをいくつか作成し、現在に至ります。現職では○○を担当し○年目となりました。プログラムの設計についてより深く知ることができ、それはゲーム開発にも応用できるはずです。

御社のゲームは小さいころから現在まで購入し遊んでいます。もし御社の開発に参加させて頂ければ夢がかなったも同然です。私のもつ技術を御社のために活かす事が出来ればこれ以上のものは望みません。採用して頂ければ誠意をもってゲーム開発に望む所存です。」

このように、今までの自分の経歴と意気込みを記述すれば志望動機は自然に書けるはずです。自分の中のゲームに対する思い出やゲーム製作の経験を書きましょう。

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