SIerの営業職の仕事内容・役割とは|平均年収・求められるスキル

SIerの営業職の仕事内容・役割とは

SIerの営業職の仕事内容は、一般的な物を売る営業職とは異なります。営業職のイメージは人によって異なるかもしれませんが、個人にとって最も身近なのは保険の営業マンや不動産会社の営業マンではないでしょうか。保険の営業マンは保険商品を売り、不動産会社の営業マンは不動産を売る。これは一般的に個人向け営業と呼ばれています。

SIerの営業職はこういった個人向け営業ではありません。基本的には法人に対して営業を行うので法人向け営業職となります。では、SIerの営業職は具体的にどのように法人向け営業をしているのでしょうか。

SIerの営業職の活動はプリセールスと呼ばれています。これはただ単純に自社のシステムやソフトウェアをクライアント企業にセールスするだけではなく、ITに関する専門的な知識を用いて行う営業活動です。

ソフトウェアやシステムは複雑な構造となっている場合が多く、「単純に買ってください」と伝えて話がまとまるものではありません。クライアント企業の持つどのような課題をどうやって解決できるのかを理解させるのは当然のこととして、そこからさらに導入した場合はどのような運用になるのかまで伝えなければいけません。

つまり、ある程度ITの知識が備わっていなければそもそも就くこと難しい営業職でもあります。

そして受注が決まったとしても営業の仕事は終わりではありません。今度はきちんと納品できるように、社内の開発部門とクライアント企業の間に立ち何度も会議の時間を設けるなど、細かい調整も必要です。近年は電話会議が主流っですが、重要な会議は顔を合わせて実施することが多いので、そうなると会議室の手配なども必要です。

また、クライアント企業から見積もりを求められた時に、どれだけの利益を上乗せするのかは、営業部に判断を委ねられる場合が少なくありません。この利益をどうするのか、というところは非常に重要なポイントなので慣れるまでは上長の指示を仰ぐことになります。しかし、ベテランになってくると明確な根拠を元に適切な利益の設定をできるようにならなければいけません。

SIerの営業職の平均年収

国税庁の「平成27年分 民間給与実態統計調査」の「業種別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額情報」の項目によると情報通信業の平均年収は678万円。これはあくまでも情報通信やITの業界の平均年収のため、エンジニアなども含まれていると考えることができますが、DODAの公表している「平均年収ランキング2016 職種別」では営業職の平均年収は477万円となっています。

そのためSIerの営業職の平均年収はおおおよそ400万円代後半~500万円程度だといえるでしょう。この平均年収は事務や一般的な販売職と比較すれば高く設定されているため、SIerの営業職として転職することができれば、比較的安定的な給与を得ることができます。

SIerの営業職に転職する方法

SIerの営業職に転職するためには、ITに関する理解が欠かせません。SIerの営業職は新卒入社の場合、専門的なITの知識がなくても入社できるケースもありますが、転職となるとそうはいきません。仮に資格や実務経験がなかったとしても、趣味で普段からITに精通している、プログラム言語を習得しているなど、何かしらの強みが必要です。

しかし、これはSIerの営業職の正社員に限った場合の条件です。契約社員や派遣社員など非正規雇用として転職する場合はもう少しハードルが下がります。最低限のITへの興味やワードやエクセルなどの基本的な操作ができれば、求められるのは営業力やコミュニケーションスキルです。ITの知識の不足を営業経験でカバーできる場合があります。

いずれにせよ、全くの未経験からSIerの営業職として転職することは簡単ではありません。SIerの営業職への転職を考えるなら営業経験を積むか、もしくは現在の仕事を続けながらITの勉強を始めるなど、計画性を持って取り組むことをおすすめします。

SIerの営業から異業種へ転職する方法

SIerの営業から異業種へ転職する方法は、そこまで難しいことではありません。なぜならSIerの営業で得られる経験は異業種へ転職しても活かせるものが多いからです。SIerの営業を経験すれば身につくスキルの一つは営業スキルです。

営業スキルはどの営業職でも身につく、というイメージがあるかもしれませんが、SIerの営業職で身につく営業スキルは単純にセールスをするだけでなく、前述したようなさまざまな調整業務や社内とクライアント企業の橋渡し役も担います。

そのため必然的にコミュニケーションスキルが磨かれ、数年勤務すれば営業力だけでなく、ヒューマンスキルも高めることができます。そして二つ目に身につくスキルはITに関する知識です。もちろん、身につく経験や知識はエンジニアには及びませんが、SIerの営業を経験した人の中にはエンジニアにも引けをとらないほどの知識を身につけている人もいます。

IOTが進む昨今では、ITと無縁の業界はほぼありません。仮に全く畑違いの介護業界に転職したとしても、IT業界の出身ということで、文書作成やツールの操作など、パソコン関連の業務を任されるかもしれません。

また、ITの知識を深めるためにエンジニアを目指せば前職のスキルを活かすことができます。同じIT業界で自社開発のIT企業への転職を目指せばスキルがマッチングする可能性は高くなります。このように考えればSIerの営業は比較的つぶしがききやすい職種だといえるでしょう。

SIerの営業に求められる知識・スキル

SIerの営業に求められる知識・スキルは基本的なITの知識と、IT業界のトレンドです。この二つを理解していなければ、商談に挑んでもコミュニケーションが成立しないので注意が必要です。では基本的なITの知識とはどのようなことを指すのでしょうか。

それはクラウドに関する用語、ネットワーク、システム開発の流れなど、IT業界の基本的な仕組みと養護です。IT業界に転職すれば、誰もが最初にぶつかる壁があります。それは短縮された用語が多いことです。

例えば、クラウドに関する用語であれば、「SaaS」というものがあります。これは「ソフトウェアアズアサービス」の略語でその意味は、パソコンにダウンロードする必要がなく、ネット上で利用することができるソフトウェアのサービスです。

しかし、当然ですが、IT の現場では「SaaS」が何かを理解している、という前提で話が進むので、用語が分からなければ、置いていかれることになってしまいます。ただこういった一般的なIT用語は専門書籍で詳しく解説されているだけでなく、ネット検索で意味はすぐに分かるので学習そのものが困難なものではありません。SIerの営業の営業職を目指すなら、IT業界の用語は真っ先に理解すべきだといえるでしょう。

また日々IT業界のトレンドを掴むためには、ネットで配信されるIT系のニュースメディアを押さえてチェックすることが欠かせません。このニュースのチェックを習慣化すれば1ヶ月程で最新のIT業界の動向は掴めるようになります。そしてこのような勉強を続けていけば、自然とIT業界の仕組みも分かるものです。これらの知識と学ぶ姿勢は、SIerの営業にとっては欠かせません。

SIerの営業職に有利な資格

SIerの営業職にとって大切なのはITの基礎知識と興味であり、資格ではありません。しかし転職に関しては、資格があることで客観的な知識と技術の証明となるため、役立つことがあります。ではSIerの営業職を目指すために必要な資格にはどのようなものがあるのでしょうか。それは以下の通りです。

・情報セキュリティマネジメント
・初級シスアド
・ITコーディネータ

これら3つの資格のうちどれか一つでも取得していれば、ITへの興味と知識をPRすることができます。特にこの3つの知識の中で注目すべき資格は情報セキュリティマネジメントです。この資格は国家資格でありながら、できたのが平成28年度。まだまだ新しい国家資格ですが、近年のIT業界には欠かせないセキュリティの知識を証明することに役立つ資格です。

試験回数も一回であり、3~4ヶ月程度の学習でも充分取得が狙える国家資格なのでおすすめの資格です。初級シスアドは情報システムに関する初歩的な知識を学ぶものなので、こちらの資格もIT業界で働く際に役立ちます。またITコーディネータを取得すれば、情報システムの知識とプラスして、情報システムをどのように活かすのか、という戦略まで理解していることのアピールにもなります。

SIerの営業におすすめの本

これからSIerの営業に転職するなら、できるだけ新しSIerの営業に関する書籍を読むことが大切です。なぜならIT業界のトレンドは常に変化していて、SIerの営業はその変化に柔軟に対応することが求められるからです。

システムインテグレーション再生の戦略 ~いまSIerは何を考え、どう行動すればいいのか?

この書籍は、SIerの営業にとって必要なプライシングやグローバル戦略だけでなく、戦略まで学ぶことができる書籍です。IT業界でSIerの営業として働くために必要な知識が分かりやすく網羅されているため、これからSIerの営業を目指す場合はおすすめです。

SIer業界の企業ランキング

SIerの営業として転職する場合、どの会社で就業するのか、ということが非常に大切です。なぜなら企業によって営業職が担当する業務の範囲や役割は微妙に異なる部分があるからです。

では、どういう企業なら安心して働けるのか、ということですが有名企業や大手企業は労働環境が整っている場合が多くなります。もちろんそれは絶対的なものではありませんが、大手企業っであれば比較的安心して働けるといえるでしょう。では以下にSIer業界の企業をランキング形式で紹介します。

1位 SAP
2位 NTTデータ
3位 日本IBM
4位 NTTコミュニケーションズ
5位 NEC

こういった企業情報は「会社四季報」や日経から出ている「業界地図」からも学ぶことができます。これからSIer業界への転職を考えている場合は、こういった業界情報についてもリサーチしてみてみましょう。

技術力を活かした転職で、理想の働き方を実現しよう

ITエンジニアが転職を考えるとき、「年収を下げたくない」、「転職の時間を大きく取れない」、「技術力やスキルを上げたい」といった不安や転職を始められない理由が頭に浮かんでしまいますよね。

TechStars Agent」には、数年エンジニアを経験したサポーターが、あなたのスキルや技術、ポテンシャルを見抜き、希望の労働条件を最大限に叶えられる職場を一緒に探します。

  • 希望年収以上の職場に出会える
  • 技術に熟知したサポーターが一緒に職場を探してくれる
  • 新しい技術・学びたい技術の職場に出会える
あなたもTechStars Agentで、理想の働き方を実現してみませんか?