プログラマーは椅子にこだわるべき?|オススメのワークチェア5選

プログラマーは椅子にこだわるべき?

「座る」という動作は身体への負担が大きい

皆さんは、立っている状態と座っている状態を比べた時どちらの方がより疲れたと感じますでしょうか。大半の人は立っているときの方が疲れると答えるのではないでしょうか。しかし、実は「座っている」時の方が身体に強い負担を強いているのです。

人体というものは本来、まっすぐ立っている時に一番負担がかからない構造に作られています。これは古来から人間が二足歩行で活動し、狩りや農作業等を行っていたことから肉体が進化を遂げたからだと言われています。

しかし現代では人間の働く環境は大きく変化しました。今や、通常デスクワークを行っている成人の場合1日で約8時間から9時間もの間、座って過ごすようになったのです。しかし人体の構造は短期間で簡単に進化するものではありません。

その結果、立っている時が1番楽な構造のまま、長時間座っている生活を営むという矛盾が生じてしまうのです。その矛盾は、身体に大きな負担を強いてしまう原因となります。

さて、それでは座っている時の身体には、何が原因でどのような負担がかかっているのでしょうか。

まず、人の体の中心には緩やかなS字を描いた脊髄というものが通っています。立っている時はこの脊髄がバネの役割を担い、身体にかかる様々な負担を軽減してくれています。しかし椅子に座ることで脊髄はS字ではなく、丸まった形状で固定されるようになります。すると、負担を吸収するバネの役割が無くなるため、身体を支える背中や骨盤にダイレクトに負担がかかるようになってしまうのです。

座るという動作でこの状態が長時間続くと、体は肩こりや背中のはり、腰痛などの様々な不調を訴えるようになります。

生産性を上げたいなら椅子にこだわるべき

さて、プログラマは1日のほとんど椅子に座ってパソコンに向き合って過ごす職業です。その為、体に合ってない椅子を使っていると身体への負担が非常に高くなり、それが原因で様々な障害を引き起こします。

身体に不調が現れると、本来行えるはずの作業が滞りがちになったり、長時間パソコンの前に向かって作業ができなくなったりするため、生産性に大きな影響を及ぼします。本来自分が充分に発揮できるはずのパフォーマンスが、身体の不調に左右されて低下してしまう事態は避けたいものです。

そこで活躍するのが自身の身体に合ったワークチェアです。正しい姿勢で作業を行うことができる椅子を利用することで、身体を無理のないリラックスした状態に保つことが可能となります。それによって身体の不調が軽減すると生産性が向上し、より多くの仕事を効率的に行うことができるようになるでしょう。

肥満のリスク軽減にも効果的

また、体に合わない椅子に座り続けるという行動は姿勢を悪くしてしまう原因にも繋がります。

猫背や腰の曲がった状態を長く続けていると骨格に歪みが発生し、血流を滞らせたり内臓の代謝を低下させてしまうといった症状を引き起こす恐れがあります。内蔵の機能が低下すると、内臓温度が低くなっていきます。すると、身体が何もしていない状態で消費する基礎代謝が少なくなり、肥満になりやすい身体になってしまうのです。

プログラマーは長時間のデスクワークが多く、あまり運動しないため肥満のリスクが高くなる傾向にあります。体に不要な脂肪を溜めると様々な合併症を引き起こす危険性もあるため、肥満防止という面から見ても、プログラマーは椅子にこだわり、正しい姿勢で仕事を行うべきなのです。

プログラマーの椅子選びのポイント

せっかく仕事をする上で重要なワークチェアを選ぶのですから、自分の体に合った長く使えるものを選びたいです。ワークチェアは様々なブランドから、こだわりのある商品が多数販売されています。そんな多くの商品の中から自分に合ったとっておきの椅子を選ぶためには自分が何を求めているのかを明確にし、それにあったポイントを見つけ絞り込んでいく必要があります。

例えば、予算はいくらくらいなのか、自分がサポートしたい部位はどこなのか、見た目が洗練されているものと機能性が高い物ならどちらが優先されるのかなど、人にはそれぞれ外せないポイントというものがあるでしょう。自分にとってこれはどうしても譲れないというポイントを見つけて、納得できる椅子選びの参考にしてみてください。

それでは実際に椅子を購入するにあたって見るべき場所と選び方をいくつかご紹介します。

1:リクライニング機能で選ぶ

リクライニング機能とは、状況に応じて背もたれの角度を変えることができる機能のことです。このリクライニング機能があることで、作業中の背もたれの角度を調節したり休憩の時にリラックスした姿勢で仮眠を取ることができるようになります。

リクライニング機能の選び方としては、まず段階式のリクライニング機能か、無段階式のリクライニング機能かに分けられます。

段階式とは5段階や6段階など決まった角度に調節できるリクライニング機能のことを指します。一方で無段階とは、レバーを引きながら自分の体の重さを使って角度を調節することで、好きな角度でリクライニングを固定することができる機能です。

リクライニング機能を選ぶときにはぜひ、この無段階機能のついた椅子を選ぶようにしましょう。段階式のリクライニング機能では、傾けられる角度があらかじめ決まっている為、中々、自分の希望通りの角度に背もたれを調節することができません。

そのため、作業する体勢に無理が出て体に負担がかかってしまう可能性があるのです。無段階式なら数ミリの角度調整も自在に行えるので、作業に集中したいとき、ゆっくりと休みたいとき、プログラミングを打ち込むとき、書類を見る時、など状況に応じて様々な角度に調節することができます。

また、リクライニング機能というと一般的に後ろに倒れていくと言う印象が強いかもしれませんが、前に傾けると言う機能を持った椅子も存在します。この機能は、パソコンで作業する時、人が若干前傾になっている方が作業しやすいと言う考えに基づいて作られたもので「チルト機能」と呼ばれています。

前傾姿勢でいる時は背もたれを使わないイメージかもしれませんが、実際に背もたれがあると非常に楽に感じるので、リクライニング機能にはぜひこのチルト機能も付いているかどうかをチェックしてみてください。

2:おしゃれさで選ぶ

ワークチェアを選ぶ基準において、身体に負担をかけない機能性はもちろん一番重要です。しかし、プログラマーにとって椅子というものは働いてる間、常に目にする存在です。いわば、仕事の相棒と言っても過言ではない存在なのですから、折角なら自分の趣味に合ったデザインやカラーも選ぶ基準に比べてみてはいかがでしょうか。

とはいっても、ワークチェアは体に負担がない構造を重要視して作られているので、極端に個性的でおしゃれな素材やデザインを求める事はできません。しかし、素材の色やちょっとしたポイントで個性を出すことができます。

特に簡単に個性を演出できるのは、背もたれや座る部分に使われている素材の色にこだわるという選び方です。自分の好きな色を選んだり、意欲が湧いてくるといわれる暖色系を選んだりと、自分だけのお気に入りの布地を探してみましょう。

また本体の素材もクラッシックな金属調のものや、アルミでできたもの、艶がある素材やマット素材など様々なものが存在します。自分のデスクのイメージに合わせてワークチェアを選ぶのも楽しそうです。

3:アームレストで選ぶ

アームレストとは、椅子の両脇に付いている腕を載せる部分のことを指します。このアームレストも、ワークチェアを選ぶ上ではとても重要なポイントとなります。まずアームレストを基準に椅子を選ぶときは、そもそも自分がアームレストを必要としているのかを考えてみましょう。自分がプログラマーの作業をしている時、膝や腕はどの位置にあるでしょうか。

パソコンを机の奥の方に置いて机の上に腕を乗せている人や、アームレストに肘を置いてマウスも持っている人、どこかに置いておくと落ち着いて腕を動かさない人など、作業中の姿勢と言うものは千差万別です。中にはアームレストがあると邪魔でうまく作業ができないと言う人もいるでしょう。

そんなタイプが革張りの高級なアームレストが付いた椅子を選んでも全く意味がありません。まずは自分の作業中の姿勢をよくチェックし、アームレストの必要性を考えてみましょう。

とは言っても、ワークチェアでアームレストがついてない椅子はほとんどありません。作業中はアームレストを使いたくないと言う場合は、可動式のアームレストで完全に上に上げておけるものや、取り外しが利くものを選ぶようにしましょう。

またアームレストを作業中に使う時と休憩中に使うときの位置を変えたいという方は、無段階でアムールレストの位置を調節できるタイプをおすすめします。腕の位置は少しでも理想と違うと体に負担をかけ疲れやすくなってしまうので、上下左右に細かく調節できるものを選ぶようにしましょう。

4:コスパで選ぶ

どんなに体に良いワークチェアが欲しいと思っても、自分が決めている予算を大幅にオーバーする高額な椅子は気軽に買えないものです。やはり買い物のときの大きな指針になるのは、予算におさまるか、そして自分の予算の中で最も良いものは何なのかというポイントです。

ワークチェアは10,000円から20,000円で買えるリーズナブル間なものから10,000円以上の超高級チェアと呼ばれるものまで価格帯は大幅な差があります。確かに、高級になれば高級になるほど使われている素材は良くなったり、多くの機能を兼ね備えている者ですが、だからといって予算を超えてむやみに高いものを手に入れても、決して正しい買い物とは言えません。

ワークチェアを選ぶときには、自分の予算内で最も機能が充実し自分が使いやすいと思うコスパの良い椅子を探すようにしましょう。

たとえとてもお買い得な価格だったとしても、自分の体に合わなかったり満足な機能がついてなかったりすれば安物買いの銭失いです。高いか安いかではなく、自分が求めている機能をどれだけ手に入れるのかが、コスパで椅子を選ぶ大事な選び方のポイントです。

ちなみに高級な価格帯の椅子でも、機能を削ったシンプルタイプや、リーズナブルタイプを販売している場合があるので気に入った椅子のブランドの中から、予算に見合った価格帯の椅子を探してみる方法をおすすめします。

5:ロッキング機能で選ぶ

先ほど、背もたれの角度を調節できる機能としてリクライニング機能について説明しましたが、ワークチェアにはもう一つロッキング機能と呼ばれる機能があります。リクライニング機能のついた椅子にはロッキング機能も付属していることが多く、デスクワークにおいては非常に重要な役割を担っています。

リクライニング機能が、椅子の上でリラックスして休息を取るときに活躍するのに比べ、ロッキング機能は身体の動きに合わせて背もたれが稼働するため、作業中の負担軽減効果が高い機能です。

いちいちレバーなどで調節しなくても椅子の角度が変わるロッキング機能は、姿勢や動きに最善の上体を保つことができます。ロッキング機能には、背中のみが動くロッキングと、背中と座面が動くことでゆったりとした姿勢を実現できるシンクロロッキングの2種類があります。

また、ロッキングの強さを調節したり、ロッキングを固定できる機能など様々な種類があるので、選ぶ基準にしてみてください。

プログラマーにおすすめの椅子5選

座りやすさや、価格、デザイン性など椅子を選ぶ際に重要視するポイントは人によって様々でしょう。しかし、やはり良い道具と言うのは同じ仕事をしている先人の知恵を参考にすることで、実際に使いやすいと評判が高い品を見つけやすくなるものです。

そこで、実際にプログラマーが好んで使用しているワークチェアの中から、特にオススメの5種類の椅子をご紹介したいと思います。どの椅子もこだわりを感じる使いやすいものばかりなので、ぜひ椅子選びの参考にしてみてください。

アーロンチェア/ハーマンミラー社

1994年にハーマンミラー社から発売された「アーロンチェア」は、人間工学に基づいた、長時間座っていても疲れにくい構造がプログラマーのような1日中椅子に座っている職業にぴったりのアイテムです。

まず、使用されている新素材「ぺクリル」は通気性が良く、体重が均等に分散される仕組みの素材です。この素材によって、身体の一か所に負担がかかるといった肩こり、背中痛みの原因を軽減します。

また、アーロンチェアの最大の特徴と過言ではないのがポスチャーフィットです。ポスチャーフィットは、人の身体に最も負担がかからない姿勢が「直立で立っている時」だと言う人体の構造によって生まれた構造の腰椎サポートです。無段階のダイヤルで調整することによって、まるで立っている時と同じような姿勢をキープすることができるのです。

ちなみにアーロンチェアはその見た目の美しさから、映像作品なのでも多く登場しています。特に映像作品の中で、経営者や成功者の部屋に度々登場するため椅子自体が「成功者の椅子」とも呼ばれているのです。

タンパ3/ニトリ

予算はあまりないけれど、疲れにくいワークチェアが欲しいという方には、ニトリから販売されているタンパ3がおすすめです。タンパ3は1万円台と言う驚きの低価格なのにもかかわらず、群れにくいメッシュ素材や頭上まである背もたれ、リクライニング機能などワークチェアに必要な機能がほとんど兼ね備えられています。

特にタンパ3の特徴的なポイントは、ヘッドレストの構造です。背もたれと一体化したヘッドレストは、首から頭をしっかりとホールドできる湾曲した造りをしているので、作業中でも休憩中でも抜群の安定性を誇ります。

バロンチェア/岡村製作所

パソコンで作業するとき、どのような姿勢で椅子に座っていますか?もし後傾姿勢で背もたれに寄りかかることが多いなら、岡村製作所のバロンチェアがオススメです。

バロンチェアには可動式ヘッドレストと固定式ヘッドレストの2種類があり、後傾姿勢で作業する場合には可動ヘッドレストが非常に便利なのです。可動ヘッドレストは前後に20度、左右に90mmづつ動かすことができるので、自分が一番疲れない角度を作り出せます。

さらにバロンチェアのリクライニング機能は無段階調整で微調整ができるので、ヘッドレストと合わせて調節することで体に負担がかからない自分だけの姿勢調節が実現します。

コンテッサ/岡村製作所

先述したバロンチェアと比較されることが多いコンテッサは、岡村製作所が生み出したワークチェアの先駆け的存在です。日本で初めて作られたエルゴノミックスチェアと言うだけあって安定した人気を誇っています。

コンテッサの魅力は、何といってもスムーズオペレーションと呼ばれる調整機能の利便性です。通常のワークチェアは、リクライニング機能や高さの調節は全て座面下にハンドルやレバーなどで設置されていました。

しかし、コンテッサの座面下にあるのはリクライニングの強弱を決めるダイヤルだけ。リクライニングの角度や椅子の高さを調節するレバーは左右のアームレストに搭載されています。このスムーズオペレーションを利用することで、作業中でもすぐに姿勢に合わせた椅子の調整を行うことが可能となり、常に自分の体にフィットした負担のない体勢をキープすることができるのです。

エルゴヒューマン プロ オットマン/株式会社関家具

長時間椅子に座って作業する際、一番負担がかかるのは腰部です。エルゴヒューマンプロは腰部へのダメージを軽減し、疲れにくくすると言うことに重点を置いて作られているワークチェアです。

エルゴヒューマンの背もたれにはランバーサポートという独立した部品が採用されています。この欄バーサポートは背もたれと一体化になっていない為、使用する人間の体格や体重に応じ、最も快適な位置に調節することが可能となっています。

また最大38度までの傾斜するリクライニング機能と、内蔵のオットマンを併用することで仮眠や休憩も快適に取れる極上のリクライニングチェアに変化させることができます。

生活の全てが完結してしまいそうな高性能な高性能なワークチェアは、価格こそ10万円台と少々高額ですが、きっとそれ以上に作業のコストパフォーマンス上昇させるのではないでしょうか。機能面をそのままに価格を抑えたい言う方には、オットマンがついていないエルゴヒューマンプロや、機能をいくつか削ったエルゴヒューマンベーシックと言う種類も販売されています。

クルーズ&アトラス/岡村製作所

最後に、番外編ではありませんが、まさにプログラマーのために作られたかのようなワークチェアをご紹介します。このワークチェアは、デスクとセットになっている商品です。もちろん、アトラスのみでの購入も可能ですが、岡村製作所が慶応大学の教授と共同開発した全く新しいコンピューター作業用のデスク&チェアなので、セットで使うことでそのパフォーマンスを存分に味わうことができるでしょう。

アトラスの特徴は座面が低く、後傾姿勢で作業が行えるようなデザインになっている点です。人間工学によって導き出されたこのポジションは、思考を巡らしながら長時間パソコンに向かう仕事にうってつけの体勢。身体への負担も少なく、非常にリラックスした状態で作業を行うことができます。

セットで購入すると施工費を含め27万円以上になってしまうこともありますが、快適な作業と生産性の向上に比較すれば十分なコストパフォーマンスなのではないでしょうか。

実際に座ってフィット感を確かめるのがおすすめ

様々な椅子の選び方をご紹介してきましたが、実際に椅子を購入するときには販売店に出向いて、座って試してみることをおすすめします。

人はそれぞれ全く違う肉体を持っています。体格や筋肉、骨格が違うのはもちろん、体の使い方もそれぞれ微妙に異なります。その為、例え誰かがこの椅子は最高だと言ったとしても、それが自分にとって本当に最高な椅子であるとは限らないのです。

椅子の人気ブランドや選び方のポイントをチェックした上で、実際に座って自分が本当に疲れにくいのか、その椅子に座って作業することストレスなく長時間の仕事ができるのかをよく試して、生涯の相棒となるようなワークチェアを手に入れましょう。

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