フロントエンドエンジニアの仕事内容 | 平均年収・スキル・資格

フロントエンドエンジニアの仕事内容

Webサイトを作る場合、大別するとフロントエンド領域とバックエンド領域の2つに分けられます。両者とも定義が曖昧な部分があり、その領域の境目がどこになるか判断するのは難しい作業になりますが、一般的には以下のように区別されています。

フロントエンド

WebサイトやWebアプリケーションなどのデザインや動きを作る領域。ユーザーの目に触れる部分であるためにクライアントサイドとも言い、主にHTML、CSS、JavaScriptなどによって実装される。

バックエンド

ユーザーには見えない内部のシステム領域のこと。Webサービスであればデータベースといったサーバサイドの機能的な部分を指す。よく使用される言語としてはJava、C、C++などのコンパイラ言語や、PHP、Python、Perlなどのインタプリタ言語が挙げられる。

つまりHTML、CSS、JavaScriptを用いてWebサイトのフロントエンド開発を行うのがフロントエンドエンジニアの仕事内容になりますが、近年ではHTML、CSS、JavaScriptは当然のこととして各種APIなどの新しい技術を駆使してのフロントエンド開発が求められるようになっています。

フロントエンドエンジニアに必要なスキル

では昨今のWeb開発においてフロントエンドエンジニアに求められる技術について見ていきましょう。

HTMLとCSS

HTMLとCSSは2つで1つのスキルと言ってもいいでしょう。当然ながらHTMLコーダーよりも多くの知識が必要となります。最近のWeb開発の現場では「HTML5」と「CSS3」が主流となっていますので、HTML5/CSS3ベースでの開発ができるようにしておいてください。

HTML5 API

ただHTML5で特に重要なのはHTMLタグではなく「API」になります。APIとはアプリケーション・プログラミング・インターフェースの略になりますが、APIを利用することで開発を効率化したり、データの二次利用を可能にしたりすることができます。

これまでのHTMLではできなかったこともHTML5 APIを利用することで実装できるようになっていますので、フロントエンドエンジニアには必須項目となっています。

JavaScript

動きを実装したり、アプリを作成したりとフロントエンドにおける要となるのがJavaScriptです。Web開発の現場では前者の動きの実装などにおいて重宝されてきましたが、近年ではアプリ開発の需要増加にともないニーズが高まっています。

スライダーやライトボックスなどはjQueryで簡単に実装ができますが、フロントエンドエンジニアとして他者と差別化を図りたいのであれば、プラグインなどを導入するだけではなくゼロから自分で作れるようにしておきましょう。

CMS

ブログ程度であればCMSは素人でも扱うことができます。フロントエンドエンジニアにはCMS標準の機能ではできない機能面での拡張や、JavaScriptでHTML/CSSをコントロールすることを前提としたテンプレート制作などが求められますので、JavaScriptやHTMLを連携させながらCMSを構築できるようにしておく必要があります。

PHPやRuby

PHPやRubyは基本的にはバックエンドで使用される言語ですが、フロントエンドエンジニアがそれらの言語を知っていればバックエンドとの連携をスムーズに行うことができますので、できれば習得しておきたいところです。

フロントエンドエンジニアの平均年収

人材紹介サービスや転職サイトを運営しているマイナビによると、フロントエンドエンジニアの平均年収は385万円となっています。以下、マイナビによるフロントエンドエンジニアの平均年収を引用します。

フロントエンドエンジニアの平均年収

20代:313万円(男性平均:317万円、女性平均:295万円)
30代:457万円(男性平均:489万円、女性平均:383万円)

同社によると20代の平均年収は326万円、30代の平均年収が465万円ですので、フロントエンドエンジニアの20代、30代の平均年収はほぼ平均値と言えます。ただ全職種の平均年収は442万円となっていますので、フロントエンドエンジニアの385万円という数字は中間より少し下に位置することになります。

フロントエンドエンジニアに資格は必要か

フロントエンドエンジニアに特定の資格は必要ありません。Web開発の現場で重要視されるのはまずは実務経験になります。ただ資格を取得することで知識とスキルを持っていることを証明できますし、大きなアピールポイントになることも事実です。

そして資格の取得に挑戦することで知識の幅を広げることもできますので、さらにスキルアップを目指したいフロントエンドエンジニアは積極的に資格取得に取り組むといいでしょう。フロントエンドエンジニアが取得しておくと役に立つ資格をいくつかピックアップしますので、参考にしてください。

フロントエンドエンジニアが取得しておくと役立つ資格

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は「サーティファイWeb利用・技術認定委員会」が主催するWebサイト制作のデザインやコーディングスキルを測定する試験です。試験は難易度別にスタンダードとエキスパートの2種類がありますので、まずはスタンダードの取得からチャレンジしましょう。

近年ではHTML5が主流となっていますが、Webクリエイター能力認定試験はHTML5だけではなく、XHTML1.0やHTML4.01にも対応しています。

またエキスパートには実技試験があり、HTMLやCSSの作成、JavaScriptの読み込みなどを行なって1つのWebサイトを完成させる必要があります。

HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定資格は「エルピーアイジャパン(LPI-Japan)」が実施するHTML5、CSS3、JavaScriptに関するスキルを測定する試験です。

試験は難易度別にレベル1とレベル2の2種類があり、レベル1の試験では主に静的コンテンツや様々な端末に対応したサイトの制作、レベル2では動的コンテンツやWebアプリケーション開発に比重が置かれます。

フロントエンドエンジニアとHTMLコーダーとの違い

従来のHTML/CSSだけで作られた動きのないサイトが全盛だった頃に、HTML/CSSのコーディング作業を行なっていたのがHTMLコーダーです。

ただ近年Web開発環境は大きく変化しており、HTML/CSSだけで作られた静的サイトからCMSやJavaScriptを使った動的サイトへとトレンドは移っています。

動的サイトの構築はHTML/CSSのコーディング技術だけでは実装できないことが多く、それをフォローするために生まれたのがフロントエンドエンジニアという職種になります。

一般的にはHTMLコーダーとは、デザイナーが作成したデザインをブラウザで可視化するためにHTML/CSSを用いて再現する職種のことで、意味的にはオペレーターという言葉に近いものとなっています。

それに対してフロントエンドエンジニアという職種はWeb開発を行う上で必要な技術や構造を考え、WebアプリやWebサービスを実現するためにゼロから作業を遂行する使命があります。

フロントエンドエンジニアとしてスキルアップするための勉強方法

スキルアップするために勉強をするのであればやはり独学が中心になりますが、知識を詰め込むよりも実際に手を動かしてWebサイトを作っていく方が楽しく効率的に学ぶことができるでしょう。

今はクラウドという便利な環境がありますので、サーバや専用のアプリケーションがなくても諦めないでください。以下、簡単に構築することができるおすすめのクラウドサービスを紹介します。

・さくらインターネット
・AWS(Amazon Web Services)

この中でも特におすすめなのがAWSです。登録から1年間は無料となっていますし、サーバもわずか5分で構築することができます。Linux環境だろうがRuby環境だろうが自由に構築ができますので、自宅開発環境を整えてスキルアップに励みましょう。

また「ドットインストール」のように動画でプログラミングの勉強ができるサイトもありますので、積極的に活用することをおすすめします。フロントエンドエンジニアなら目を通しておきたいドットインストールのコンテンツを下記にまとめてみました。

・HTML入門(全24回)
・CSS入門(全23回)
・Bootstrap3.0入門(全18回)
・WordPress入門(全23回)
・jQuery入門(全20回)
・PHP入門(全30回)

フロントエンドエンジニアとしてスキルアップする時にオススメの本

独学でWebサイトを作るのに行き詰ってしまったら、入門書などの書籍に目を通してください。基本をしっかり身につけることがスキルアップのための最短ルートになる場合があります。

HTML5&CSS3標準デザイン講座/翔泳社

HTML5/CSS3はフロントエンドエンジニアにとって基本となる技術ですので、本書を常に手元に置いておくといいでしょう。レスポンシブデザインについての解説も充実しています。

CSS3スタンダード・デザインガイド/マイナビ出版

CSS3の技術書と言えばこの1冊になります。ここまで分かりやすくCSS3について解説している本はありませんので、ぜひ目を通してみてください。

Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33/エムディエヌコーポレーション

Web開発の現場で必須となっているのがGitです。Gitは非常に難しいので書籍を購入して勉強しておくといいでしょう。

フロントエンドエンジニアのための現在とこれからの必須知識/マイナビ出版

フロントエンド開発技術の現在がどうなっているのかこの1冊で分かるようになっています。この本を参考に新しい技術をどんどん試してみることをおすすめします。

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